2022年10月28日
日銀金融政策決定会合は現状維持予想、記者会見に注目! 「10月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のECB理事会は市場予想通り、2会合連続となる0.75%の利上げを発表しました。
また、注目されていたQT(量的引き締め)の議論は先送りされましたが、TLTLOⅢ(条件付き長期流動性オペ)の条件を厳しくする変更を行いました。
TLTROⅢの条件を厳しくしたことで、銀行に貸し出していたものを早期返済を促す形となり、引き締め効果を狙っているのではないかと思います。
ただ、声明文では「今後も利上げを継続する」とは言っているものの前回の言い回しよりややハト的になり、ラガルドECB総裁の記者会見もハト派な印象でユーロ売りが加速しています。
本日は日銀金融政策決定会合があり、その他欧米で重要指標が予定されているので、大きく動くのではないかと思っています。
また、週明けからは欧英がサマータイム終了で指標やマーケットオープンが1時間遅れます。
目次
◎本日の注目点
1)日銀金融政策決定会合
注目度:高い
織り込み度:現状維持を織り込み済み
バイアス:円安トレンド
ポイント:出口戦略と円買い介入
黒田日銀総裁は緩和政策を維持、任期満了を前に辞任をしないと言っています。
なので現状維持は変わらないと思いますが、出口戦略について議論が出てきているのかには注目したいと思います。
また、記者会見の質疑応答では介入について質問が出てくると思います。
介入についてどのような発言が出てくるのかにも注目したいと思います。
2)経済指標
フランス・ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
欧州は米国以上の物価高が続きており、ECBは物価高抑制を優先させると昨日の理事会で言っています。
欧州で経済規模の大きいフランスとドイツの物価指標であるHICP(消費者物価指数)が予想以上の結果が出てくるようだと、ECB理事会は追加利上げ観測が進むのではないかと思います。
また、今回は速報値なので、予想と結果が乖離しやすいので大きな値動きに繋がる可能性があるので注意しておきたいと思います。
PCEデフレーター
FRBが政策の判断に注目しているPCEデフレーターは要注目です。
予想以上の結果が出てくるようであれば、FRBのターミナルレートは上昇し5%付近まで引き上げられるのではないかと思っています。
そうなるともう一段のドル買いが進むのではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
10月28日(金曜日)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合
14:30 EUR フランスGDP(速報値)
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
17:00 EUR ドイツGDP(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 CAD カナダGDP
21:30 USD PCEデフレーター
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・米住宅販売保留
10月29日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
10月30日(日曜日)
欧州・英国サマータイム終了(冬時間に移行)