明けましておめでとうございます。 イランvs米国に注目! 「1月6日週の注目点とイベントスケジュール」

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2020年1月5日

明けましておめでとうございます。 イランvs米国に注目! 「1月6日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

おけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

昨年末はリスクオンムードで終わっていたのですが、年明け早々、中東情勢リスクが一気に浮上、円高・原油高・金高が進んでいます。

明日は東証大発会、リスクオフを受けて株価がどのようになるかが気になります。

 

今週は相場参加者も戻り、マーケットは本格スタートし月初めの重要指標が多数予定されています。

荒れそうな1週間となりそうなので、気を付けてトレードしていきたいと思います。

 

 

目次

◎今週の注目点

 

1)中東情勢

 

年始早々に中東情勢が怪しくなっています。

米国がイラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したことで緊張感が高まっています。

米大使館・米軍基地近くにロケット弾が撃ち込まれたとの報道もあり、米側はイランが撃ち込んだのではないかと見ているようです。

 

今週は、米国とイランの対立が悪化しないかと、周辺国の対応が中心になると思われます。

 

まず、米国とイランの関係で言えば報復合戦が過激になっていき、武力衝突になることが懸念されます。

また、ホルムズ海峡の閉鎖が懸念されると思われます。

中東での武力衝突となれば、原油価格の上昇に繋がり、輸入コスト上昇にも繋がりそうです。

 

周辺国で言えば、欧州・NATOの動きも気になります。

欧州は地理的にも近い事や、昨年のホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃や拿捕の事件の際にも英国タンカー拿捕などがありました。

今回、英国は自国タンカー保護に動くようです。

このようにホルムズ海峡を中心に多くの国が集まることで、不慮の衝突から軍事衝突に発展することも考えられるので要注意です。

 

今回のイラン空爆は米国単独によるものなので、NATOや欧州諸国などがどのように判断するかも今後に影響すると思われます。

特に、NATO加盟国であるトルコは特別に注意が必要です。

 

中国・イラン・ロシアで昨年末に合同軍事演習を行っています。

このロシアと軍事的につながりが強くなっているのがトルコです。

トルコはイランと同じように米国から経済制裁を受けています。

このような点から「イラン・イラク・トルコ・中国・ロシアなどが結託して第3次世界大戦か!?」などの話が出てきています。

まさか、第3次世界大戦はないでしょうが、大きなリスク要因、複雑なリスク要因に発展していく可能性は十分あります。

 

中東情勢リスクがすぐに収束していくのか、それとも長期リスク要因に発展していくのか注目の1週間になりそうな気がします。

 

 

 

2)経済指標

 

今週は月初めの重要指標が多数予定されています。

すでに年末年始の間にいくつか発表されていますが、散々な結果も出ています。

そのため、注目度が上がっている指標もあります。

 

特に、米指標は注目度が上がっています。

ISM製造業景況指数は予想49.0に対し結果は47.2と209年以来の低さとなっています。

米国は消費活動が重要な国なので、製造業よりも非製造業に注目が集まります。

今週発表のISM非製造業景況指数の予想は54.5となっており、予想を下回らないか、基準となる50.0を下回らないかが注目されます。

 

米指標ではISM以外に、雇用統計が予定されています。

昨年までは、平均時給が注目されていましたが、景気後退局面に反応しやすいのは失業率なので、そろそろ失業率が注目され始めるのではないかと期待しています。

また、雇用統計以外では要人発言も予定されているので要注目です。

 

米国以外ではカナダ雇用統計と、英国サービス業PMI、欧州各PMIなどが予定されています。

英国の製造業や建設業PMIは、すでに散々な結果が出てきているので、サービス業PMIも弱い結果が出てくる可能性があり、ポンド売りに拍車がかかる可能性があるので要注意です。

 

 

 

3)各マーケット

 

先週、欧米では一足早くマーケットスタートしていますが、日本は今週からスタートです。

年末年始の休暇も明けて、本格的に各マーケットが動き始め、トレンドが出始める可能性があります。

 

特に、上記で書いたように中東情勢でリスクオフ要因が出てきていることから、金相場は上昇トレンドが、欧米の株価は下落、債券市場に資金流入しているようです。

今週は各国相場参加者が戻ってきて、どのように反応するのかしっかりと見極めていきたいと思います。

 

 

 

4)米中関係

 

米中貿易協議第1弾合意は1月15日に合意署名すると伝わっています。

ただ、第1弾に関しては織り込み済みで、注目は第2弾以降で何を話し合い、延期になっている関税や既存の関税引き下げについて、中国企業に対する制裁についてなどが注目されてくると思われます。

 

米国は当面、中東関連が主になってくると思われますが、米中貿易協議をはじめ米中関係に関するヘッドラインなどには要注意です。

 

 

 

5)英国離脱関連

 

昨年12月に総選挙で大勝したボリス・ジョンソン首相は、1月31日にEUからの離脱を宣言しています。

また、移行期間についても延期はしない、2020年12月末で移行期間は終了すると言っています。

 

英国の離脱に関する国内法について、今週から英国議会が再開し議論・採決されます。

採決内容などでポンドが大きく可能性が大きく、英国議会・ボリス・ジョンソン首相の動向から目が離せない1週間になりそうです。

 

またEUと英国の間では、移行期間中に貿易交渉をはじめ軍事・航空・外交・法律・金融・権利関係など多くのことを話し合わなければいけないので、関連するヘッドラインにも要注意です。

 

 

 

6)その他リスク要因

 

・香港デモ

・北朝鮮ミサイル問題

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

1月6日(月曜日)

 

東京証券取引所 大発会

 

03:15 CAD ウィルキンスBOC副総裁発言

10:45 CNY 財新サービス業PMI

17:45 EUR イタリア総合・サービス業PMI

17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI

17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI

18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI

18:30 GBP 英サービス業PMI

23:45 USD 米総合・サービス業PMI

 

 

1月7日(火曜日)

 

英下院、欧州連合(EU)離脱関連法案の審議開始(9日まで)

 

16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)

19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)

22:30 USD 米貿易収支

22:30 CAD カナダ貿易収支

 

 

1月8日(水曜日)

 

英下院、欧州連合(EU)離脱関連法案の審議開始(9日まで)

 

00:00 USD ISM非製造業景況指数

00:00 CAD IveyPMI

09:30 AUD 豪建築許可件数

17:30 GBP Halifax住宅価格指数

17:30 SEK スウェーデン小売売上高

19:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数

22:15 USD ADP雇用統計

 

 

1月9日(木曜日)

 

英下院、欧州連合(EU)離脱関連法案の審議開始(9日まで)

 

00:30 USD 原油在庫量

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

19:00 EUR ユーロ圏失業率

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

22:00 USD クラリダFRB副議長発言

22:30 CAD カナダ建築許可件数

 

 

1月10日(金曜日)

 

01:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

03:20 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言

04:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

04:00 CAD ポロズBOC総裁発言

09:30 AUD 豪小売売上高

15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)

16:00 TRY トルコ失業率

22:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率

22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

 

 

1月11日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

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