2020年10月14日
明日に離脱協議期限を控えてポンドの動きに要注意! 「10月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はペロシ下院議長の発言で、景気対策案の合意が遠のいたことから米株が下落、リスクオフのドル買いが進みました。
また、EUと英国の離脱協議が進んでいないことからポンドやユーロが売られる展開となりました。
本日も昨日同様に景気対策案や離脱協議に関する材料で、ドルやユーロやポンドを中心に取引される展開が予想されます。
目次
◎本日の注目点
1)離脱協議
昨日バルニエ(EU)主席交渉官が離脱協議で進展がなかったと語ったことでポンドは大きく下落。
また、合意なき離脱の可能性を懸念してBOEがマイナス金利を導入するのではないかと観測が広がり、ポンドの重しとなりました。
一昨日は「(マイナス金利について)現時点では考えていない」と発言していたベイリーBOE総裁ですが、昨日は「マイナス金利を考慮す
明日が英国が定める離脱協議の期限日ということで、本日も離脱協議に関するヘッドラインや発言で大きく動く可能性が高くなっています。
また、本日はジョンソン首相とフォンデライエン欧州委員長とミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)による電話会議が予定されています。
離脱協議は9割終了していて、残り1割が合意出来ていない状況。
協議が終了している9割は事務レベルの協議で、残り1割は政治判断が求められる内容ではないかと言われており、政治のトップ同士の電話会談であることから、イッキに合意という話になるか注目です。
2)景気対策案
ペロシ下院議長はトランプ政権の提案する景気対策案は、金額は民主党の求めるものと近くなってきているが内容に不満がある、修正が必要だと言っています。
トランプ政権の景気対策案は大統領選挙のために株価を押し上げるたもの内容なので認められないと言っています。
大統領選挙に向けて株価を上げるために焦るトランプ政権と、大統領選挙後に自分たちの主張を盛り込んだ景気対策案を成立させればよいと考えているペロシ下院議長と、溝が開いてきているように思えます。
このまま合意が難しいとなってくれば米株はもう一段安になる可能性が高いので注目している。
3)要人発言
本日も要人発言が多数予定されています。
なかでも注目しているのがBOEの要人発言で、マイナス金利に関する発言。
上記離脱協議でも書いたように、合意なき離脱の可能性懸念からBOEはマイナス金利を導入するのではないかとの見方が広がっています。
このことがポンドの重しになっているようなので、本日の発言でマイナス金利に関する発言がポンドの動きに影響するのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
10月14日(水曜日)
IMF(国際通貨基金)・世界銀行年次総会(テレビ会議18日まで)
G20財務相・中央銀行総裁会議(テレビ会議)
08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
09:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
18:00 EUR ユーロ圏鉱工業生産
21:00 EUR レーンECB専務理事発言
21:35 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
22:00 USD クラリダFRB副議長発言
22:00 GBP ホールデンBOE主席エコノミスト発言
23:00 EUR ビルロワドガロー・フランス中銀総裁発言
23:15 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
23:30 CAD レーンBOC副総裁発言
23:30 USD クウォールズFRB副議長発言
10月15日(木曜日)
01:00 GBP ホールデンBOE主席エコノミスト発言
03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
04:00 USD クウォールズFRB副議長、カプラン・ダラス連銀総裁発言
06:45 AUD ロウRBA総裁発言
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