2019年9月29日
月末・月初で要人発言・重要指標ラッシュ! ~9月30日週の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は、毎日のように要人発言が多数予定され、毎日のようにビックリするような発言が出て、発言の影響で為替が動いていくというような1週間でした。
今週も、要人発言が多数予定されています。 そのうえ、今週は月初めの週で、多くの重要指標も予定されています。
発言と指標で乱高下するのではないかと期待しています。 乱高下するときは危険もありますが、その分チャンスも多いと思います。 注目の発言や指標結果が出てくくることで、年末に向けてトレンドが出てこないか期待しています。
目次
◎今週の注目点
1)月初め指標ラッシュ
今週は、月初めの週で重要指標が多数予定されています。
米ドル
ADP雇用・NFP雇用・ISMなどが注目されている。 先月は、ISMでも結構動いた。
ユーロ
イタリア・フランス・ドイツ・ユーロ圏などのPMIやHICP(消費者物価指数)などに注目。 特に最近は、PMIが起点になってユーロが下落することが多い。
ポンド
GDPの他に製造業・建設業・サービス業PMIに注目。 最近はBrexitに注目が集まり指標での動きは限定的になったが、先週の利下げ発言で指標家㏍画が弱いと動く可能性も…
オージードル
政策金利発表は当然として、経済の結びつきの強い中国指標、財新製造業PMIに注目。
2)要人発言
今週は、要人発言も多数予定されています。
米国では、年内の追加利下げについて意見が分かれているため、追加利下げか据え置きか、どちらに進んでいきそうか注目です。
ユーロ圏では、前回の理事会で決めたQEの再開に賛否分かれています。 理事会後に発表されたユーロ圏の経済指標は弱いものが多く、この弱い結果を受けて考えを変えてくる要人がいないか注目しています。
先週英国では、タカ派だったソーンダースBOE外部理事が「英国がEUから離脱するにあたって、合意の上で離脱したとしても利下げが必要になる」と発言したことで、利下げ観測が出てきています。 追加で他の理事から利下げ発言が出てくれば、利下げ観測が進みポンドが売られるのではないかと思います。
オーストラリア・ニュージーランドは利下げ基調が続いています。 今週はRBA(豪中銀)で政策金利発表が予定され、利下げ予想となっています。 どこまで利下げしていくのか!? 年内、来年、どのくらいのスピードで利下げしていくのか注目です。 また、ニュージーランドはオーストラリアに続くのかにも注目です。
3)米中貿易戦争
今週、中国が気合を入れている国慶節(建国70年)を迎えます。 10月1日~休日に入り、式典やパレードなどを予定しています。 中国にとっては大切な日であり、この日を迎えるために香港のデモや対米交渉など、対策をとってきたと思います。
米国は、10月1日からスタートするはずだった関税を15日に延期しています。 中国との交渉の上で、気を使ったのか延期をしていたはずなのに…
先週末、米株式市場からの中国企業廃止や、米投資家による対中投資の制限などを検討と出てきました。 もし、国慶節(建国70年)を意識して出してきたのであれば、陰湿な嫌がらせのような気もします。
どちらにしても、停滞していた米中交渉が再度進み始めると思われます。 それに伴い、良い方向に進めばリスクオン、米中関係悪化に向かえばリスクオフにと、ヘッドラインで為替が動くようになってくると思われます。
4)英国議会・離脱交渉
先週、英国議会では休会が違憲だという判決が下り、議会が再開しています。 ただ、特別注目される内容は出てきていません。 英国議会では、合意なき離脱を阻止しようとしていますが、英国議会でいくら合意なき離脱阻止の法案が決まっても、EU側が離脱期限の延期を認めなければ10月31日をもって離脱となってしまいます。 それまでに離脱案が合意できていなければ、合意なき離脱となってしまいます。 なので、英国議会での注目は、離脱案の修正であったり、離脱案の承認採決だと思います。
また、ボリス・ジョンソン首相は、議会休会が違憲だという判決を受けても、辞任するつもりはないといっています。 また、10月31日に離脱することも変わりないと言っています。 離脱案・修正案をEUと合意出来ると言っています。
ボリス・ジョンソン首相は、交渉を続けている中で、ユンケル欧州委員長から前向きな発言が出てきたり、アイルランド外相から否定的な発言が出てきたりしています。 ポンドは、発言・ヘッドラインで大きく上昇・下降を繰り返しています。
今週も、離脱交渉に振り回される1週間になりそうな気がします。 また、与党保守党は党大会が開催されます。 党大会では最終日にスピーチがあり、例年では注目が集まります。 ただ、離脱期限が迫っていることもあり、スピーチや党大会の日程を早めるのではないかとの一部噂もあります。 保守党党大会とスピーチには要注目しておきたいと思います。
5)その他リスク要因
・中東イランvsサウジ
・日韓関係
・トルコ情勢
・イスラエル政権不安
・北朝鮮ミサイル問題
・米中貿易戦争
・トランプ弾劾問題
・ドル高懸念
◎今週のイベントスケジュール
9月29日(日曜日)
ニュージーランド サマータイム入り
保守党党大会
9月30日(月曜日)
保守党党大会
03:00 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事発言
09:00 NZD NBNZ企業景況感指数
10:00 CNY 中国製造業PMI
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:30 GBP 英GDP
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
10月1日(火曜日)
中国国慶節(建国70年)
保守党党大会
08:50 JPY 日銀短観
10:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
10:30 AUD 建設許可件数
13:30 AUD RBA政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英住宅価格指数
15:30 SEK スウェーデン製造業PMI
16:15 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
16:45 EUR イタリア製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI
16:55 EUR ドイツ製造業PMI
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI
17:30 GBP 英製造業PMI
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
18:20 AUD ロウRBA総裁発言
21:30 CAD カナダGDP
21:50 USD クラリダFRB副議長発言
22:15 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
22:30 USD ボウマンFRB理事発言
22:45 USD 米製造業PMI
23:00 USD ISM製造業景況指数
10月2日(水曜日)
中国国慶節(建国70年)
保守党党大会
02:30 EUR ヴァイトマン・ドイツ連銀総裁発言
15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
17:30 GBP 英建設業PMI
21:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
21:15 USD ADP雇用統計
22:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
23:50 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
10月3日(木曜日)
中国国慶節(建国70年)
10:00 JPY 布野日銀審議員発言
10:30 AUD 豪貿易収支
15:30 SEK スウェーデンサービス業PMI
15:45 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
16:45 EUR デギントスECB副総裁発言
16:45 EUR イタリア総合・サービス業PMI
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI
17:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI
18:00 EUR 小売売上高
21:30 USD クウォールズFRB副議長発言
22:45 USD 米総合・サービス業PMI
23:00 USD ISM非製造業景況指数
23:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
10月4日(金曜日)
中国国慶節(建国70年)
01:10 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
02:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
07:45 USD クラリダFRB副議長発言
10:30 AUD 小売売上高
11:00 AUD エリスRBA総裁補佐発言
12:20 AUD エリスRBA総裁補佐発言
20:25 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 USD ローゼングレン・ボストン連銀総裁
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給・貿易収支
21:30 CAD 貿易収支
23:00 CAD IveyPMI
23:25 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
10月5日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:00 USD パウエルFRB議長発言
04:45 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
10月6日(日曜日)
豪州サマータイム入り
ポルトガル総選挙
PS.
10月5日に
ファンダトレードの
セミナーを開催します!
要人の発言から相場を
読み解く方法を話すので
興味ある方は是非!
↓
https://inishie43.com/seminar/127/