2023年11月27日
月末・月初の週で経済指標が多数あり! 「11月27日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は感謝祭で連休、週後半は閑散相場となりました。
今週は連休も明けて、年内取引のラストスパートが始まります。
月末・月初の週ということで経済指標が多数予定されています。
また、来週以降は金融政策発表ラッシュを控えてブラックアウト期間に突入することを考えると、今週の要人発言は重要になってきます。
経済指標や要人発言の結果で大きく動く可能性があるので、忙しい1週間になるのではないかと思っています。
目次
◎今週の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:声明文とインフレ見通し
RBNZは5.50%で金利据え置きが予想されています。
注目は声明文の内容とインフレ見通しです。
まずはインフレ見通しが下方修正されているのかに注目、市場予想では「これまで得られたデータからみると今後の四半
また、声明文から今後の金融政策の方針などにも注目したいと思います。
インフレ見通しがRBNZのインフレ目標レンジである1~3%に収まるようであれば、次は景気見通しではないかと思います。
景気後退が懸念されるようであれば利下げの可能性が出てくるのではないかと思います。
利下げについて議論されたのかも併せて注目しておきたいと思います。
2)経済指標
豪小売売上高
豪州の経済状況を確認するため、小売売上高に結果に注目したいと思います。
RBAはあと1回の追加利上げがあるのか注目が集まっています。
景気が強ければ追加利上げの可能性が高まるのではないかと思い、小売売上高に結果に注目しています。
豪CPI(消費者物価指数)
RBAはあと1回の追加利上げがあるのか注目されています。
そのため、インフレがどこまで低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目しています。
市場予想を上回る結果となれば追加利上げの期待も高まるのではないかと思います。
米GDP
FRBは利上げは終了し、来年の前半には利下げを実施するのではないかと市場は予想しています。
景気後退が確認されれば利下げ期待は高まります。
今回のGDPは改定値です。
結果が下方修正されていると景気後退が懸念され、利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
ベージュブック
地区連銀経済報告で各地区の景気・雇用・物価を確認したいと思います。
雇用市場が緩和し物価が抑制されているのか注目しています。
また、景気後退が進んでいないか、景気後退が進み始めている場合はどの程度進んでいるのか注目です。
物価が抑制されていれば利上げは終了、景気後退が確認されれば利下げ確率が高まるのではないかと注目しています。
外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
日本の介入実績に注目。
10月はドル円が152円近くになり介入が疑われる値動きがありましたが、介入実績は0円でした。
11月は介入を疑うような値動きはほとんどありませんでしたが、一時147円台に突入するなど円買いが進む場面もありました。
介入実績を確認し実績が0円であれば問題ありませんが、介入が確認されれば今後もステルス介入が警戒される展開となるのではないかと思います。
ステルス介入が警戒される展開となればドル円の上値が重くなる可能性があるので要注目です。
米PCEデフレーター
PCEデフレーターはFRBが最も重要視している物価指標です。
安定的に右肩下がりでインフレが低下しているのか、市場予想を下回っているのか、PCEデフレーターの結果に注目です。
市場予想を下回る結果となれば金利は低下し、ドル売りが進むのではないかと注目しています。
カナダGDP
カナダ経済の状況を確認するため7~9月期GDPに注目。
カナダの4~6月期GDPはマイナス成長となっており、今回発表される7~9月期GDPがマイナス成長となれば2期連続でのマイナス成長となりテクニカルリセッションになります。
景気後退、リセッションが意識されれば利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
カナダ雇用統計
今まではインフレ低下のために雇用状況を確認していましたが、今回は景気状況を確認するために雇用統計に注目したいと思います。
雇用が悪化し、失業率が悪化していれば景気後退が懸念され、利下げが意識される展開となるのではないかと注目しています。
ISM製造業景況指数
米国の景況感を確認するためISM製造業景況指数に注目しています。
FRBは利上げを終了し、次は利下げのタイミングに注目が移っています。
ISM製造業景況指数は景気の先行指標として注目されており、市場予想を下回る結果となれば市場予想以上の景気悪化となり利下げ確率が高まるのではないかと注目しています。
3)要人発言
来週は豪州とカナダ、その翌週は米国・英国・欧州・スイスと金融政策発表ラッシュが控えています。
年内最後となる金融政策発表ラッシュを控えて要人発言が注目されます。
来週以降はブラックアウト期間に突入する中銀が多くなり、要人発言が少なくなります。
そのため、金融政策変更などが出てこないのかを見極めようと今週の要人発言は重要になると思っています。
4)リスク要因
円安・介入
米国感謝祭連休を前に一時的に円買いが進みましたが、先物市場で2017年11月以来の高水準に積み上げられた円ショートポジションの調整ではないかと予想されています。
もし調整であった場合は調整が進んだことで上値が軽くなり、再度円安が加速する可能性があります。
再度円安が進み152円を超えた場合は介入が警戒される展開となるのではないかと思います。
また、注目は為替介入実績でステルス介入の有無に注目しています。
ステルス介入が確認された場合は151円から152円が介入ラインと認識され、ドル円の上値が重くなるのではないかと注目しています。
円安が進むのか、介入に関する発言が出てくるのか、介入実績は、円安・介入に注意しておきたいと思います。
月末・月初
今週は連休明けで月末・月初です。
12月後半は欧米が冬休みに入るため、実質年内はあと2週間といったところです。
その年内取引のラストスパートに入るところだと思っています。
ポジション調整などの動きに注意しておきたいと思います。
◎今週のイベントスケジュール
11月27日(月曜日)
22:00 USD 米建築許可件数
23:00 EUR ラガルドECB総裁発言
11月28日(火曜日)
00:00 USD 米新築住宅販売戸数
01:30 USD 米2年債入札
03:00 USD 米5年債入札
09:30 AUD 豪小売売上高
12:20 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
17:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
23:00 USD 米住宅価格指数
11月29日(水曜日)
00:00 USD 米消費者信頼感指数
00:00 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
00:05 USD ウォラーFRB理事発言
00:45 USD ボウマンFRB理事発言
01:00 EUR ラガルドECB総裁発言
02:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言
03:00 USD 米7年債入札
03:05 USD バーFRB副議長発言
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
10:30 JPY 安達日銀審議員発言
11:00 NZD オアRBNZ総裁発言
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 USD 米GDP(改定値)
11月30日(木曜日)
OPECプラス閣僚級会合
00:05 GBP ベイリーBOE総裁発言
00:30 USD 原油在庫量
03:45 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
04:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
09:30 AUD 豪建築許可件数
10:30 JPY 中村日銀審議員発言
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
17:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
18:30 EUR パネッタECB専務理事発言
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
22:30 USD 米PCEデフレーター、失業保険申請件数
22:30 CAD カナダGDP
23:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
12月1日(金曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売保留
02:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
08:30 JPY 失業率
10:45 CNY 財新製造業PMI
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
20:30 EUR ラガルドECB総裁発言
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
23:45 USD 製造業PMI(改定値)
12月2日(土曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
01:00 USD パウエルFRB議長総裁
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント