2021年4月28日
本日は施政方針演説、FOMC、EU議会投票など今週のヤマ場! 「4月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は日銀金融政策が発表となりましたが、事前予想通り現状維持で無風通過でした。
記者会見も無風通過となり、ほぼ材料視されていないことが見えてきました。
その後は本日のイベントを控えて方向感なく様子見の展開となりました。
本日は施政方針演説、FOMC、英EU通商協定の批准作業など重要なイベントが多数予定されていて、今週のヤマ場となっています。
月末、連休前といこともあり、急変には気を付けたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)施政方針演説
本日はバイデン大統領の施政方針演説が予定されています。
日本時間で明日午前9時くらいからと言われています。
注目は追加経済対策案と、その財源となる増税案です。
追加経済対策案の規模がどのくらいなのか、どの部分に対して対策してあるのか、その影響をマーケットが織り込むのかに注目です。
また、追加経済対策案が好材料だとしても、その財源となる増税案が大規模であったり、対象がどの範囲まで及ぶのかによって、マーケットはマイナスに受け止める可能性もあります。
増税案の規模が小さければ財源として足らず、赤字国債の発行に繋がるとして米金利が上昇する可能性があります。
その他に、対中関係、対露関係、人権問題など、バイデン政権がどのくらい強硬姿勢に出るのかにも注目です。
地政学リスクが高まればリスクオフに傾く可能性があります。
また、対中政策が強硬姿勢となれば、同盟国である日本も同調せざるを得なくなり、中国サプライチェーンを見直さなくてはならず、株価に影響が出てくる可能性があります。
このように、施政方針演説の影響で株式市場、為替市場、債券市場がどのように反応するのかしっかりと見極めたいと思います。
2)FOMC
注目度:高い
織込み度:織り込み済み(政策金利・緩和政策・声明文の変更なし)
バイアス:金利安によるドル安がやや強い
金融政策、声明文ともにハト派で据え置きが予想されていますが、先日のカナダ中銀がテーパリングに舵を切ったことでFRBもテーパリングに向けて議論が進むのではないかと期待が高まっています。
追加の経済対策案や増税案の影響をどのように見通すのか、テーパリング(緩和政策の縮小)について議論されて声明文や記者会見で触れられるのかに注目です。
サプライズがあれば、ドル安からドル高に転換するのではないかと思われます。
3)英EU通商協定
EUでは英国との通商協定批准のため、議会を開催し承認投票が実施されることから注意が必要です。
昨年末、英国がEUから離脱する際に結んだ通商協定に対し、批准作業をする時間の無かったEUは暫定的に通商協定を承認していました。
この暫定期限が4月末で期限切れとなります。
そのため、通商協定を批准するため議会を開き、承認投票を実施しています。
結果は、本日の17時ごろに出てくると思いますが、仮に否決となれば通商協定は白紙となるのではないかと注目しています。
1月~4月の間に、国境問題で英国とEUで対立したり、ワクチン問題で対立するなど、英EU関係はあまり良い状況とはいえません。
批准できない可能性も残っていることから注意が必要です。
1月以降、離脱が完了したことを受けてポンドは上昇してきています。
通商協定が批准されなかった場合、再度見通しが不透明となりポンドが売られる、年初来の上昇分を全て戻す可能性があるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
4月28日(水曜日)
バイデン大統領施政方針演説
10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)(1~3月期)
15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
20:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
21:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
21:30 CAD カナダ小売売上高
21:45 EUR シュナーベルECB専務理事発言
23:00 EUR ラガルドECB総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
4月29日(木曜日)
03:00 USD FOMC・政策金利・声明文発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
07:45 NZD NZ貿易収支
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