2023年2月23日
植田日銀総裁候補の所信聴取を控えて様子見ムード? 「2月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のRBNZ理事会(NZ中銀)は市場予想通り0.5%利上げを発表。
0.75%利上げも検討されたこと、追加利上げを示唆したことなどからNZドルは買われました。
0.25%利上げを実施した2月FOMCの議事要旨では、数名のメンバーが0.5%利上げを支持していたなどタカ派な内容であったことからドル買いが進んでいます。
本日は東京市場が休場で、明日に次期日銀総裁候補の植田氏が衆議院で所信聴取と質疑が予定されているので様子見ムードが強くなるのではないかと思います。
米GDPが上方修正されるようであればドル買いが進むのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB
12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。
2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。
あと2回の利上げを実施したあとは利上げを停止するのか、それとも利上げ回数は1回なのかなど、利上げ終了に関してどのような発言をするのか要人発言に注目です。
米1月CPI(消費者物価指数)の結果は予想を上回るもので、根強いインフレ高を示しています。
FRBが最も重要視しているPCEデフレーターなどを受けて発言に変化があるのかにも注目です。
ECB
ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.
ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。
ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。
BOE
英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性がある
雇用統計では人手不足が確認でき、予想以上の賃金上昇が確認できています。
予想以上の賃金は人件費高騰で物価高に繋がるため、CPI(消費者物価指数)は予想を上回るのかと思われましたが、結果は予想を下回りました。
CPI(消費者物価指数)の下振れを受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。
インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。
日銀
政府は次期日銀総裁に植田氏を指名しています。
24日の9時30分からは、衆議院で次期日銀総裁候補の植
植田元日銀審議委員がYCC(イールドカーブ・コントロール)の調整や撤廃という発言が出てくるようであれば円高が進むのではないかと思います。
今後の日銀について、ハト派姿勢なのか、タカ派姿勢なのか、質疑の内容に注目です。
また、今週は日本のCPI(消費者物価指数)が発表されるので、結果を受けて発言の内容に変化が出てくるのかにも注目です。
2)リスク要因
先週から北朝鮮のミサイルが数多く発射されています。
一部は日本のEEZ(排他的経済水域)に着水しています。
日米・米間合同軍事演習に向けた反発ではないかと思われます。
さらに挑発してくるのではないか、偶発的な結果にならないか要注意です。
また、中国の偵察気球を巡り米中関係も敏感になっています。
ロシアではプーチン露大統領の年次報告演説が予定されています。
ウクライナ侵攻から1年たち、大規模侵攻の可能性もあるので演説とロシア軍には要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
2月23日(木曜日)
東京市場休場(天皇誕生日)
G20財務相・中央銀行総裁会議(インド・
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
19:45 GBP カンリフBOE副総裁発言
20:00 TRY トルコ政策金利発表
22:30 USD 米GDP(改定値)・失業保険申請件数
2月24日(金曜日)
00:50 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
01:00 USD 原油在庫量
03:00 USD 米7年債入札
04:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)