2020年8月20日
欧州・トルコの金融政策に注目! 「8月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のFOMC議事録の発表は、久しぶりにマーケットの反応が大きく、為替・株価・債券各市場は大きく動きました。
最近はコロナがマーケットを動かし、経済指標や金融政策の反応は薄くなっていましたが、昨日の発表を見ていると少しづつ経済指標や金融政策がマーケットを動かすようになってきているのではないかと期待してしまいます。
本日は昨日のFOMC議事録発表をどのように消化していくのか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会議事要旨
ECBでは大きく分けて2種類の量的緩和が実施されている。
通常の量的緩和と、コロナ緊急対応の量的緩和で、通常の量的緩和は国債買い入れなどにルールがあるため限界論が出てきていましたが、コロナ緊急対応の量的緩和はルールが緩いため、通常では買い入れできなかったものまで買入れできるので替わりに使っているのではないかという意見があります。
緊急対応の量的緩和をいつまで続けるのか、通常の量的緩和の替わりに緊急対応を使っているのではないかなど、量的緩和についてどのような発言が出ていたのか注目です。
緊急対応の量的緩和の追加があるのかにも注目です。
2)トルコ政策金利
トルコリラは対円、対ドルでリラ安が進んでいます。
トルコ当局は流動性を低下させるなどリラ安防衛を実施。
ただ、トルコの外貨準備は減少しており、リラ買い介入の限界も見えています。
そんな中で、トルコ中銀による政策金利引き上げによるリラ安防衛に期待が集まるのですが、エルドアン大統領は利下げを要求する発言を繰り返しています。
トルコ中銀はエルドアン大統領の利下げ圧力に負け、約1年で十数%の利下げを行っています。
本日の政策金利発表で、前回同様据え置きなのか?
エルドアン大統領の利下げ圧力に負けて利下げするのか?
リラ安防衛のために利上げをすることが出来るのか注目です。
3)ドル安
注目されていたFOMC議事録では、YCC(イールドカーブ・コントロール)の否定。
また議事録では追加緩和について消極的な内容で、ハト派内容が期待されていた議事録がタカ派だった為、ドルの買い戻しが進み、長期金利は上昇しました。
元々ドル安が進みすぎていたので、調整のキッカケを探していただけで、FOMC議事録をキッカケに調整が入っただけなのか!?
それともFOMCがゲームチェンジャーとなって、ドル安が転換するのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
8月20日(木曜日)
16:30 SEK スウェーデン失業率
17:00 NOK ノルウェー政策金利発表
20:00 TRY トルコ政策金利発表
20:30 EUR ECB理事会議事要旨
21:30 USD 新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
8月21日(金曜日)
02:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
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