2018年10月25日
欧州時間が激熱! ~10月25日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎本日の注目点
1)ECB理事会
本日のECB理事会で、政策変更はないと思います。 注目はドラギ総裁の発言(記者会見)です。
①欧州の景気上昇率の頭打ちについて。 先日発表された欧州圏のPMIや消費者信頼感が、減速傾向にあります。 一時的にみているのか? それとも、懸念材料とみているのか? 注目しています。
②イタリア予算案と金利差について。 イタリアの予算案を巡って欧州とイタリアが衝突しています。 また、イタリアの長期金利利回りは上昇。 ドイツとの金利差が拡大傾向にあります。
③保護主義政策について。 米国をはじめ保護主義政策や関税などについての影響をどのようにとらえているのか注目です。
2)トルコ政策金利発表
中央銀行の独立性が注目。 今まで通りエルドアン大統領の影響を受け据え置きか? 政局不安からエルドアン大統領の影響低下で利上げか?
トルコは前回の政策会合で、大幅利上げをおこなっています。 今回は据え置きとの見方が多いようですが、物価上昇から考えると、もう一段階の利上げが必要ではないかと思います。 エルドアン大統領は低金利政策の姿勢は変えておらず、民間銀行に金利を下げるよう発言したり、中央銀行に利上げより利下げをと圧力をかけています。 トルコの懸念は、エルドアン大統領と同盟関係にある極右政党が、同盟破棄をしたと一部報道もあります。 政局不安によるエルドアン大統領の影響力が低下すれば、中央銀行は自由度が上がるかもしれません。
3)イタリア格付け見直し(S&P)
明日にはイタリアの格付け見直しが予定されています。 欧州はイタリア予算案を拒否。 イタリアは欧州に対し予算案の修正を拒否。 対立を深めています。 格付けを控えたイタリア・欧州の動きに注目が集まります。
4)英国政治不安
昨日は聞こえてきませんでしたが、メイ首相の不信任案が注目されています。 Brexit交渉で行き詰まり感がある中、英国国内の政治不安も広がっています。 ヘッドラインに注目です。
5)世界的株安
アジアは中国株主導で下落、欧州は英国・イタリア不安が主導で株価下落、最大は米国株が大幅下落と世界的に株価下落が注目されています。 原因はいくつ変わりますが、中国株と米株は、トランプ政策の歪が来ているのかもしれません。 対中貿易・関税政策が中国株を下落させている。 中国の景気減速を懸念して、米国企業の決算悪化が米国株を下落させている。 仮に、この構図で下落しているのであれば、株価下落は長期化するのかもしれません。 株価の行方に注目です。
※注目点と戦略については、注目点ごとに別記事でまとめたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10/25(木曜日)
08:00 USD ブレイナードFRB理事発言
15:00 NOK ノルウェー失業率
17:00 NOK ノルウェー政策金利発表
20:00 TRY トルコ政策金利発表
20:45 EUR ECB理事会・声明文
21:30 EUR ドラギECB総裁記者会見
21:30 USD 耐久財受注・コア耐久財受注
10/26(金曜日)
S&Pイタリア格付け見直し
01:15 USD クラリダFRB副議長発言
02:00 USD 7年債入札
10:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
↓↓↓週間スケジュールは以下を参照ください↓↓↓
各国の政策金利発表と要人発言多数の1週間! ~10月22日週の注目点とイベントスケジュール~
◎記録室
昨日の株価、金利、超人発言は以下に記録しています。