欧州物価指標、HICP(消費者物価指数)の速報値に注目! 「8月30日の注目点とイベントスケジュール」

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2022年8月30日

欧州物価指標、HICP(消費者物価指数)の速報値に注目! 「8月30日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は黒田日銀総裁が緩和政策を強調したことで円安が進み、7月15日以来となるドル円139円を記録。

フォンデアライエン欧州委員長が「電力市場への緊急介入を準備」と発言したことからユーロ買いが進み、円安と合わさりユーロ円は大きく上昇しています。

 

本日は欧州の物価指標である注目のHICP(消費者物価指数)の速報値が発表され、欧米の要人発言が多数予定されているので注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)欧州HICP(消費者物価指数)

 

本日はスペインとドイツのHICP(消費者物価指数)の速報値が発表されるので注目です。

先週、ECB理事会メンバーから次回利上げ幅0.75%を検討と伝わりユーロ買いが進みました。

大幅な利上げは物価高を抑制するもので、今週発表される物価指標に注目が集まっています。

欧州はロシアへの制裁(ロシアからの報復)でガス価格が急騰して物価が上昇しています。

今週発表のHICP(消費者物価指数)が予想以上の結果が出てきた場合は、0.75%利上げだけでなくさらなる追加利上げやQT(資産縮小)に繋がるのではないかと注目です。

 

 

 

2)要人発言

 

FRB要人発言

本日はFOMCで常任投票権を持つウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の発言が予定されています。

先月のCPI(消費者物価指数)の結果が予想を下回ったことで、一時は9月のFOMC利上げ幅予想が0.5%に傾いていましたが、その後のFRB要人のタカ派発言や先週のジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言などから、週末時点で0.75%利上げが61%の確立で優勢(CME FedWatch参照)となっています。

FRBはサプライズを嫌うのでFOMCを前に織り込みを進ませると思います。

9月10日からブラックアウト期間に突入するので、それまでに0.5%利上げなのか、それとも0.75%利上げなのか、どちらかの予想が9割を超えるように発言が進んでいくのではないかと思っています。

0.75%利上げを織り込ませるようであればドル買いが進み、米株は下落するのではないかと注目しています。

 

 

 

ECB要人発言

欧州ではエネルギー価格の上昇などから物価高が注目されており利上げを進めるのではないかと注目されていました。

そんな中、先週金曜日に次回ECB理事会で0.75%利上げを発表するのではないかとの観測が高まりユーロ買いが進みました。

本日はスペインやドイツでHICP(消費者物価指数)の速報値が発表されます。

物価指標の結果を受けてECB理事会メンバーからどのような発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

8月30日(火曜日)

 

10:30 AUD 豪建築許可件数

16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(速報値)

21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

21:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

23:00 USD 米消費者信頼感指数

 

 

8月31日(水曜日)

 

00:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

01:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁、ウンシュ・ベルギー中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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