2023年8月23日
欧米英の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「8月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は植田日銀総裁と岸田首相が会談するとの報道で、円安抑制への警戒感から円買いが進む場面がありましたが、植田日銀総裁が為替相場の変動について議論は特にないと発言したことで再度円安が進みました。
ただ、日銀総裁と首相の会談との報道が出てマーケットが反応する辺りは、介入の警戒感が高まってきているのではないかと思っています。
本日はドイツやフランス、英国、米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。
指標結果で動く可能性は大きいと思いますが、それ以外では明日からのジャクソンホール・シンポジウムを控えて様子見ムードが強くなるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI
PMIは製造業やサービス業の企業の仕入れ担当者(景気に敏感な担当者)に、今後の景気の見通しについて質問し結果を指数化したものです。
それぞれの企業の景気見通しを指数化したものなので、景気の先行指標として注目されています。
ドイツ・フランス・ユーロ圏・英国・米国で発表されます。
今回は速報値なので、市場予想と結果が乖離する可能性があるので注目です。
カナダ小売売上高
カナダ中銀はこのまま利上げを終了するのか、それとも追加利上げをするのか注目されています。
景気後退が確認されれば追加利上げの期待は後退するのではないかと思います。
景気の状況を確認するためにも小売りの状況を確認、小売売上高の結果に注目です。
結果が市場予想を上振れると追加利上げの期待が高まるのではないかと思います。
2)円安・介入警戒
ドル円は145円を超えて一時は146円台に突入しています。
ドル高の影響もありますが、日銀の緩和姿勢による円安の影響も大きいです。
このまま円安が進むようであれば口先介入、実弾介入の警戒感が高まります。
週末にはジャクソンホール・シンポジウムで各国の中銀関係者や財務相などと会うことになります。
各国との調整ができるようであれば、その後に介入の可能性も高まります。
介入に関する可能性を見極めるためにも、政府や日銀の発言に注目、発言のレベル感にも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
8月23日(水曜日)
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
21:00 USD 米建築許可件数
21:30 CAD カナダ小売売上高
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
23:00 USD 米新築住宅販売戸数
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
23:30 USD 原油在庫量
8月24日(木曜日)
02:00 USD 米20年債入札