2024年6月21日
欧米英の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「6月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はスイス国立銀行(SNB)が政策金利を0.25%引き下げて、1.25%にしました。
市場予想では据え置きと利下げで分かれていたため、利下げ発表後にスイスフランは大きく下落しました。
英中銀では市場予想通り据え置きを発表、利下げ支持も予想通り2名となりました。
本日は日本のCPI(消費者物価指数)、欧米英の製造業・サービス業・総合PMIに注目したいと思います。
また、ドル円が159円に近づいており、円買い介入に関する発言やヘッドラインに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
2)経済指標
日本CPI(消費者物価指数)
先日の日銀金融政策決定会合で国債買い入れ額の減額方針とデータ次第で利上げの可能性が示唆されました。
今回のCPI(消費者物価指数)が前回値や予想を上回る結果となれば利上げ期待につながるのではないかと思います。
英小売売上高
英国は8月利下げが注目されています。
英国の景気が後退しているのか、小売売上高の結果に注目です。
市場予想を下回るようであれば8月利下げの期待が高まるのではないかと思います。
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。
各国利下げに注目が集まっており、この先の景況感に注目が集まっています。
景況感が悪化していくようであれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。
特に米国は最近のデータが弱くなってきているだけに注目されています。
カナダ小売売上高
カナダ中銀は前回の金融政策決定会合で利下げを決定しています。
声明文や記者会見でハト派な姿勢を示し、追加利下げに注目が集まっています。
小売売上高の結果が弱く、景気後退が確認されると追加利下げの可能性が高まるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
フランス・欧州政治リスク
欧州議会選挙で極右・右派政党が躍進したことで、フランスのマクロン大統領はフランス下院議会を解散総選挙を決定しました。このことで欧州ではブレグジットの再来、フランスもEUから離脱を目指すのではないかとリスクオフになっています。
選挙は7月7日ですが、選挙に向けていろいろな報道が出ており、リスクオフが進んだり後退したりしています。
フランス議会選挙に関するヘッドラインに注目しておきたいと思います。
円安・介入警戒
先週のFOMC・日銀の金融政策が発表されFRBは利下げ先送り、日銀は国債買い入れ額の減額と利上げ先送りが発表され、ドル買い円売りが進んでいます。
ドル円は160円を目指す可能性が高くなり、いつ円買い介入が実施されるのか注目されています。
また、160円を超えたときにストップを巻き込み、一気にドル円が上昇しないかにも注目です。
4)要人発言
日米欧の金融政策が発表され、次回以降の金融政策に注目が集まっています。
米国FRBは3月ドット・チャートよりも6月ドット・チャートのほうが利下げ見通しが先送りされ、年内利下げ回数が1回、11月もしくは12月の利下げ開始ではないかと予想されています。
ただ、まだ期間はあるので経済指標の結果などから要人発言の内容に変化がないか、9月利下げ開始につながる発言が出てこないか注目です。
欧州は6月理事会で利下げを実施しており、今後の利下げペースに注目が集まっています。次の利下げ時期と年内の利下げ回数について、ヒントとなるような発言が出てこないか注目です。
また、フランスはじめ政治リスクに関する発言が出てこないかにも注目です。
日本は円買い介入に関する発言と、国債買い入れ額の減額方針と利上げ時期についての発言に注目です。
すでに国債買い入れ額の減額に関しては織り込まれている部分も大きいので、減額規模が小規模になるようであれば円売りが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
6月21日(金曜日)
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
11:15 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
15:00 GBP 英小売売上高
16:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
21:30 CAD カナダ小売売上高
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
6月22日(土曜日)
00:00 USD FRB金融政策報告書
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント