2018年10月31日
止まらない!ユーロ安・ポンド安 ~10月31日の注目点とスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎本日の注目点
1)オーストラリアCPI(消費者物価指数)
本日発表の四半期CPI(消費者物価指数)。 米国・カナダ・欧州に続いて利上げに動くのは、オセアニアではないかと思われます。 オージー・ニュージーの利上げ判断で一番重要なものが、物価指数(物価の上昇率)です。 注目度が高い分、かなり大きく動く可能性があります。
2)ユーロ安と欧州政治
イタリア予算案を巡る動きで、イタリア側はEUから要請された予算案の修正に応じないスタンスを表明。 そんな中、イタリアのGDPが発表され、弱い結果が出てきました。 ユーロにとってネガティブ下落しています。 また、本日はビスコ・イタリア中銀総裁の発言が予定されています。 イタリアの経済と予算案について発言が出てくるのか?注目しています。また、すぐにユーロ売りに繋がるわけではありませんが、ドイツ・メルケル政権の動向には注目しておきたいと思います。
↓↓↓予算案については以下を参照ください↓↓↓
ムーディーズ格付け発表、イタリアは格下げ! ~教えてFX,格付けとは解説~
3)世界の株価
先週、大幅に下落していた株価ですが、昨日のNYタイムで日米株価は上昇しています。 株価の上昇は、一時的なものなのか!? それとも、株価下落は底打ち、ここから反転上昇に入るのか!? 注目しています。 株価下落で心配なのが、トランプ大統領の言動・行動です。 中間選挙を来週に控えているため、トランプ大統領は、支持率に影響するような事には、発言が出てきたり行動してきたりします。
また、株価と一緒に注目しているのが、ドルインデックスです。 ドルインデックスは上昇を続けています。 このまま上昇を続けていると、通貨高批判発言が出てくると思います。
4)英国Brexit関連
Brexit関連で話し合いは続いていますが、進展しているような情報が出てきません。 合意なき離脱の懸念が広がりポンド安が続いています。 英国では、Brexitに備え企業の移動や準備が始まっています。 また、Brexitの詳細がハッキリしないため企業も動きが取れず、景気後退しているのではないかと言われています。 経済指標の結果も弱いものが出始めています。 今週は「Super Thurseday」が予定されています。 Brexit関連の発言やヘッドラインに注目したいと思います。
5)日銀金融政策決定会合
無風の予定。 金融政策に変更はないと思われます。 注目は記者会見ですが、特に注目されているところはありません。 しいて言うならば、個人的には緩和政策の量が予定通りになっているのか?に注目したいと思っています。 日銀でいつも話題になっているのが、ステルステーパリングです。 2017年も緩和予定額に届いていませんでした。 今年も残り2か月になっています。 予定額に届いているのか注目しています。
※注目点を使ったトレード戦略等は別記事でまとめています。
◎本日の注目イベント
10/31(水曜日)
09:01 GBP 英Gfk消費者信頼感
09:30 AUD CPI(消費者物価指数)
10:00 CNY 中国製造業PMI
12:00前後 日銀政策金利発表
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインGDP
18:00 EUR ノボトニー・オーストリア中銀総裁発言
18:00 EUR ハンソン・エストニア中銀総裁発言
18:30 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
19:00 EUR 欧州失業率・HICP(消費者物価指数)
21:15 USD ADP雇用統計
21:30 CAD カナダGDP
23:30 USD 原油在庫量
11/1(木曜日)
05:15 CAD ポロズ・BOC総裁発言
06:30 AUD 製造業PMI
09:30 AUD 貿易収支
10:45 CNY 財新製造業PMI
◎記録室
昨日の株価、長期金利、要人発言は以下に記録しています。