2022年8月25日
注目のジャクソンホール・シンポジウム開催! 「8月25日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はジャクソンホール・シンポジウムを控えて方向感を模索、小動きな展開が続きました。
本日から注目のジャクソンホール・シンポジウムが開催されます。
サプライズ発言が出てくる可能性はゼロではありませんが、注目は明日のパウエルFRB議長の講演です。
特にサプライズ発言が出てこない場合は、様子見の展開が続くのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会議事要旨
欧州では物価高だけでなく、熱波・ライン川の水位低下などの影響から景気後退が懸念されています。
この状況で次回ECB理事会では追加利上げが予想されています。
前回の理事会で、追加利上げの条件などをどのように議論されていたのか、議事要旨の内容から確認したいと思います。
2)ジャクソンホール・シンポジウム
ジャクソンホール・シンポジウムとは、米国ワイオミング州にある観光地「ジャクソンホール」で行われる経済シンポジウムのこと。毎年8月末に米国のカンザスシティ地区連銀主催で、ジャクソンホールにあるホテル「ジャクソン・レイク・ロッジ」に世界各国から中央銀行総裁や要人、政治家、経済学者、エコノミストなどが集まりシンポジウムが開催されます。
過去にはシンポジウムでドル高について議論され、その1か月後にドル高を是正するプラザ合意が発表されることもあった。2013年には当時のFRB議長バーナンキ氏が追加緩和について発言しマーケットが反応したこともあり、金融政策に関して重要な発言があるのではないかと注目されていまる。
ジャクソンホール・シンポジウムの開催される8月末は、夏休みをとっていた多くのマーケット参加者が戻ってくる時期で、ジャクソンホール・シンポジウムを起点にトレンドが変わることも多いので注目です。
今年のジャクソンホール・シンポジウムは8月25日~27日の予定で、コロナ禍で昨年まではオンライン開催でしたが3年ぶりに対面で実施される予定。
世界的にインフレ抑制が重要視される中、主要中銀は急ピッチでの金融引き締めを行っており、とりわけ米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月以降の利上げやインフレ対応についてどのような見方を示すのか大変注目です。
また、物価高や急ピッチで進めた金融引き締めの影響からリセッション(景気後退)になっており、景気対策に関する発言にも注目。
米国だけでなく欧州や英国、カナダやオセアニアにも同様に注目が集まっており、ジャクソンホール・シンポジウムを起点にマーケットのトレンドが変わるようなヘッドラインが出てこないか要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
8月25日(木曜日)
ジャクソンホール・シンポジウム
10:30 JPY 中村豊明日銀審議員発言
15:00 EUR ドイツGDP(改定値)
17:00 EUR ドイツIFO景況指数
20:00 MXN メキシコGDP(確定値)
20:30 EUR ECB理事会議事要旨(7月21日分)
21:30 USD 米GDP(改定値)・失業保険申請件数
8月26日(金曜日)
02:00 USD 米7年債入札