2023年7月28日
注目の日銀金融政策決定会合発表! 「7月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はECB理事会で市場予想通りの0.25%利上げが発表されました。
ただ、声明文や記者会見で追加利上げを明確に示唆しなかったことで、利上げ終了の可能性をマーケットが意識し、ユーロ売りが進みました。
もともと、欧州の物価が低下してきていることから、今月に入りタカ派の理事がハト派発言が増えてきています。
今後、欧州の物価指標がどこまで低下しているのか、それにより利上げ停止観測が進むのか注目です。
本日は金融政策発表ラッシュの最後日銀です。
昨日までは現状維持、緩和政策継続が既定路線でしたが、早朝に日経新聞電子版でYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導目標0.5%を長期金利が越えてもある程度は容認するのではないかとの報道が出たことで一気に金利は上昇し、円買いが進んでいます。
本日の日銀は注目度も高く、予想も分かれていることから大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
日銀金融政策決定会合
注目度:かなり高い
織り込み度:現状維持とYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正で見方が分かれている
バイアス:円安方向
ポイント:YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正について
一時は7月の日銀金融政策決定会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正期待が高まり、一気に円高が進みました。
ただ、先週の植田日銀総裁の発言や報道記事などからYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正期待は後退し、買われた円は売り戻されました。
また、本日早朝にはYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正はないものの、金利誘導上限の0.5%を超えてもある程度は容認するのではないかとの報道で円高が進んでいます。
今回の日銀金融政策決定会合では、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が発表されても、現状維持が発表されても大きな値動きに繋がるのではないかと思います。
今回YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が発表されなかった場合は、声明文や記者会見からYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正の可能性や時期についてヒントがないか注目です。
2)経済指標
フランス・ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
欧州ではECBによる利上げ停止が注目されています。
タカ派の理事が少しづつハト派発言に変わってきています。
今回のHICP(消費者物価指数)が市場予想を下回るようであれば、理事のハト派発言もすすみECBの利上げ停止も近づくのではないかと注目しています。
米PCEデフレーター
PCEデフレーターが発表されるのはFOMC後なので7月FOMCには影響がありません。
9月以降の利上げが実施されるのか、それとも7月で利上げ停止なのか、その判断にPCEデフレーターが影響するのではないかと思います。
PCEデフレーターはFRBが最も重要視している物価指標です。
強い結果となれば追加利上げの可能性が高まりドル買いが進むのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
7月28日(金曜日)
02:00 USD 米7年債入札
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・声明文
14:30 EUR フランスGDP(速報値)
15:30 JPY 植田日銀総裁記者会見
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 USD 米PCEデフレーター
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率