2020年5月8日
注目の米雇用統計発表! 「5月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
本日は注目の雇用統計です。
かなりの悪い結果が出てくると思われます。
それだけ、米経済は弱く、FRBがマイナス金利を導入するのではないかと噂が出ています。
マイナス金利の噂から株価は堅調、債券利回りは低下、ドルは売られています。
本日の雇用統計の結果次第では、マイナス金利導入の噂が広がる可能性があるのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)米雇用統計
本日発表の雇用統計は、新規失業保険申請件数が桁違いの数字が記録され始めた以降の雇用統計です。
新規雇用者数はマイナス2200万人、失業率は16%が予想されていますが、最悪ではマイナス3500万人やマイナス5000万人とも言われています。
失業率も20%予想も出ています。
予想がバラバラで、予想中央値が出しづらいことから結果が発表されても反応が予想しづらい状況です。
それだけ注目が集まると思われます。
荒れる可能性があるので要注意です。
2)ユーロ圏
先日よりECBvsドイツの争いがユーロ圏の不安定性に繋がっているようです。
ECBは金融政策の正当性を発信しています。
本日はラガルトECB総裁の発言も予定されています。
ユーロ圏の分断化に繋がらないか注目です。
3)米中関係
コロナウイルスの影響で経済は停滞し、景気悪化が見え、大幅な感染者数や死者数が出ている米国では、今年の11月に大統領選挙を控えています。
トランプ大統領はコロナの影響で支持率を落としていることから、コロナの責任を中国に押し付けようとしています。
また敵を作り、攻撃することで支持率を回復させようとしています。
今までは余裕で再選かと思われていましたが、支持率が落ちてきて落選の可能性も出てきました。
そのため、中国批判も過激になってくる可能性が高いので要注意、週末に出てくる可能性もあるので要注意です。
4)トルコリラ
トルコは外貨準備率などが懸念され、トルコリラは売られ安値更新していました。
昨日トルコ銀行当局はシティ・UBS・BNPパリバの3行に対しトルコリラの停止を指示したとされています。
このことが要因なのか、介入があったのかはわかりませんがトルコリラは急反発して15円まで戻しています。
また、OANDA証券はトルコリラの新規注文を停止しました。
他の証券会社でも、証拠金率の変更などをとっているところもあります。
トルコリラの終わりが始まっているような気がします。
新興国通貨危機が起こるのではないかと注目しています。
5)原油価格
昨日サウジアラビアが原油の取引額を引き上げたことで、一時的に原油価格が上昇しました。
各国が減産に応じるかなど、価格上昇には他の要因も必要です。
また、経済活動再開で需要増も期待されています。
雇用統計などで良い結果が出てくれば、景気回復が期待され、原油需要増が期待され、原油価格の上昇が期待されるので要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月8日(金曜日)
10:30 AUD RBA四半期金融政策報告
20:00 EUR ラガルトECB総裁発言
21:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率
21:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率
5月9日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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