2022年9月2日
注目の雇用統計を前にドル円140円を突破! 「9月2日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は底堅い景況感、8月ISM製造業景況指数の結果を受けてドル買いが進み、ドル円は1998年以来24年ぶりとなる140円を突破し140.26円を記録しました。
FRBによる引き締め加速が期待され米金利は上昇し、9月FOMCの0.75%利上げの確立は70%を超えてきています。
昨日は中国のドローンを台湾が撃墜したとの報道で、一時リスクオフが進む場面がありました。
台湾上空まで中国ドローンが飛来していることは以前から報道され、威嚇射撃はあったようですが今回は撃墜したとの報道でリスクオフが進んでいます。
本日は注目の雇用統計なので、大きく動く可能性に期待したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)雇用統計
昨日までの9月0.75%利上げ確率は70%を超えてきています。
ドルインデックスは上昇しドル円は24年ぶりの高値140円を超えています。
雇用統計の結果とドルの動きに注目です。
先週のジャクソンホール・シンポジウムでパウエルFRB議長は「
9月のFOMCまで重要指標として雇用統計とCPI(消費者物価指数)の発表があります。
ただ、9月10日からFOMC前のブラックアウト期間に突入、CPI(消費者物価指数)の発表はブラックアウト期間中なので結果を受けての要人発言は確認できません。
なので、FOMC前で重要指標の結果を受けて要人発言を確認できるのは本日の雇用統計になります。
それだけ注目度が高くなっているだけに、大きなな値動きに繋がるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
英保守党党首選
英国はジョンソン首相が辞任を表明し、次期党首(首相)を決める党員投票を行っています。
現在優勢とされているトラス前外務相は英中銀の責務の見直しなどを呼び掛けています。
英中銀の責務の見直しとなればポンドが大きく下落するとの予想が出ており、トラス前外務相の当選が確実になってくるようであればポンドが下落する可能性があるので注意しておきたいと思います。
保守党党首選は本日で投票締め切り、9月5日が開票日となっています。
週末の間に思惑が出てきて、ポンド窓開けの可能性があるので要注意です。
中露リスク
中国とロシアには多数のリスクがあります。
中国は台湾を巡り、欧米と対立しており報復行動がリスクになっています。
カナダ議会は台湾訪問を計画するなど、中国の新たな報復行動が出てくる可能性があるので注意しておきたいと思います。
昨日は台湾が中国のドローンを撃墜との報道で一時リスクオフが進む場面がありました。
また、中国はコロナ感染拡大、電力不足などから景気後退が懸念されています。
中国景気の後退はオセアニアはじめ世界的に影響が出る可能性があるので要注意です。
中国が再度ロックダウンを始めたとして原油価格が下落しており、株価下落のリスクも高まっています。
ロシアに関しては、欧州に対するガス供給、ウクライナに対する侵攻、ウクライナのザポリージャ原発を巡る砲撃などのリスクがあります。
欧州に対するガス供給はユーロへ大きく影響するので注意しておきたいと思います。
3日まで点検のため停止している天然ガス供給パイプラインノルドストリーム1の停止延長などとなれば、さらに欧州のエネルギー市場は混乱しユーロの上値を抑えるのではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
先進7カ国(G7)財務相会合(オンライン)
英与党保守党の党首選決選投票の党員投票締め切り
9月2日(金曜日)
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
9月3日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント