2023年2月3日
注目の雇用統計発表! 「2月3日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目のECB理事会と英中銀の政策発表がありました。
英中銀は市場予想が0.25%利上げと0.5%利上げで分かれており、0.5%利上げが優勢の状況でした。
結果は0.5%利上げでしたが、一部で0.25%利上げを予想していたため初動はポンド買いで反応しました。
その後、同時に発表されたインフレーションレポートでインフレ見通しが下方修正されたことで、インフレ見通し低下=利上げ幅の後退と受け止められポンド売りが優勢となり、大幅ポンド下落に繋がっています。
ECB理事会は市場予想通り0.5%利上げ発表、予想通りの結果だったことで初動の反応は限定的でした。
その後のラガルドECB総裁の記者会見で次回理事会での0.5%利上げ示唆しましたが市場は織り込んでいるため反応は限定的。
それよりも、「次回会合で0.50%の利上げを実施し、評価する」と、3月の理事会で利上げを一時停止し利上げの効果を評価するのではないかとの発言から、ECBの利上げ終了が近いのではないかとの観測に繋がりユーロ売りが加速しています。
FRB・BOE・ECBともに利上げの終了が注目される展開となり、ドル・ポンド・ユーロは軟調な展開となり、相対的に円が買われる展開となっています。
本日はFRBが注目している雇用状況の発表、雇用統計の発表です。
先日のFOMCで雇用状況について発言が多かったことから、マーケットの関心は高くなっており、結果次第で大きく動く可能性が高いのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
NFP雇用統計・失業率・平均時給
米国は人手不足で人件費が高騰し、物価高の要因となっています。
平均時給が予想以上の結果が出てきた場合は、人件費高騰が続いていると受け止められ根強いインフレが懸念されます。
逆に平均時給が予想を下回る結果が出てくるようであれば、人件費が落ち着きインフレ低下の要因として受け止められるのではないかと思います。
また、雇用者数や失業率から景気後退が懸念される状況となれば、景気悪化から利上げペースを後退させる可能性に繋がるのではないかと思います。
今週最大の注目指標だと思います。
ISM非製造業景況指数
米国ではFRBのハイペース利上げで景気後退が懸念されています。
ただ、景気後退は織り込まれており、どこまで景気が後退するのか、いつまで景気が後退するのかに注目されています。
景気の先行指標としてISM非製造業景況指数がどこまで悪化しているのか、下げ止まりが見えてくるのか、結果に注目です。
特に消費大国である米国の非製造業は重要視されています。
◎本日のイベントスケジュール
2月3日(金曜日)
10:45 CNY 財新サービス業PMI
17:30 CHF メクラーSNB理事発言
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
21:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
22:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
23:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
2月4日(土曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言