2021年10月20日
注目のCPI(消費者物価指数)発表! 「10月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は大きなリスクもなく、リスクオンが進み、オセアニア通貨が買われる展開となりました。
FRBとBOEでは利上げ期待が高まり、英10年債利回り、米10年債利回りが上昇しています。
BOEは11月利上げが8割ほど織り込まれている模様、FRBは22年2回の利上げが6~8割織り込みが進んでいるようです。
本日は五十日なので、仲値やロンドンFIXの動きには注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)CPI(消費者物価指数)
英国
英国は燃料資源価格の上昇、人件費の高騰が注目されています。
英国はEUから離脱したことで、欧州からの低賃金で働いてくれる労働者が引き上げてしまい、労働者不足が問題になっています。
先週の英雇用統計では、平均賃金が7.2%上昇しており、人件費の高騰が物価上昇に繋がるのではないかと注目。
物価の上昇が進んでいる場合、早期の利上げに繋がる可能性が高くなることから注目されています。
カナダ
カナダは原油価格の上昇から、産油国としてカナダドルが買われています。
カナダ国内でも物価上昇が進み、テーパリングが完了し利上げに進むのではないかと注目されています。
CPI(消費者物価指数)の発表で利上げ期待が高まれば、原油高と併せてカナダドル買いの追い風となるのではないかと注目しています。
2)要人発言
FOMCメンバーの発言に注目。
現在のFRBの利上げ見通しは、来年1回の利上げは織り込み済み。
来年2回の利上げを織り込み始めている状況です。
やや、スピード違反のような気がします。
この織り込みを解消するような発言、利上げを否定するような発言が出てきたときに、米金利の低下に繋がり、ドル売りに繋がるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
中国リスク
中国恒大集団のデフォルト宣言リスクが高くなっています。
中国の不動産バブルの崩壊の影響から、中国株下落、世界株下落に繋がらないか注目しています。
また、米国の為替報告書発表と貿易摩擦の再燃に注意したいと考えています。
原油価格
本日は毎週発表される週間原油在庫統計の発表日です。
原油の在庫量が思ったよりも減っていた場合、原油価格の上昇となり、燃料資源価格の上昇による物価上昇リスクに繋がるのではないかと注目しています。
パウエルFRB議長の株取引
FRB要人による株取引が問題となり、地区連銀総裁2名は辞職しています。
この問題でパウエルFRB議長にも、疑惑が出てきています。
この問題でパウエルFRB議長の再任がなくなってしまうと、来年のFRB議長はブレイナードFRB理事が最有力となり、最もハト派のFRB議長となると、イッキに利上げ期待が後退するのではないかと注目しています。
パウエルFRB議長の株取引に関するヘッドラインには気を付けておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10月20日(水曜日)
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
15:00 EUR ドイツPPI(生産者物価指数)
16:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
16:20 EUR エルダーソンECB専務理事発言
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
22:40 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
10月21日(木曜日)
00:20 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
01:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁(23年投票権)、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁(22年投票権)、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(23年投票権)発言
02:00 USD クウォールズFRB副議長発言
02:00 USD 米20年債入札
03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
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