2023年6月14日
注目のFOMCは据え置き予想! 「6月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の米CPI(消費者物価指数)が発表され、前年比4
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きを8割以上織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:追加利上げの可能性と年内利下げの可能性
一時は5月FOMCの利上げで利上げ終了と思われていましたが、現在の市場予想は6月FOMCで据え置きし7月FOMCで追加利上げとなっています。
それでも年内利下げをマーケットは予想しています。
このマーケットの予想とFRBの見通しに乖離があるのか、ドットチャートや記者会見から読み解きたいと思います。
特にドットチャートや経済・物価見通しは四半期に一度しか発表されないので要注目です。
また、FRBのインフレ目標の引き上げがあるのか、判断材料としているものは何なのかにも注目しておきたいと思います。
2)経済指標
英GDP
英国は高インフレに加えて、人出不足など景気後退懸念につながる材料が多数あります。
欧米英の中で最も高いインフレを記録しており、この状況で景気後退が見えてくるとスタグフレーションの可能性が高まり、ポンド売りが進むのではないかと注目しています。
米PPI(生産者物価指数)
PPI(生産者物価指数)は仕入れ価格であり、CPI(消費者物価指数)の先行指標になります。
PPI(生産者物価指数)が予想よりも大幅に低下していた場合はインフレ低下期待が高まり、利下げ期待に繋がりドル売りが進む可能性があるので注目しています。
NZ四半期GDP
ニュージーランドはハイペースで利上げを続けています。
利上げによる景気後退がどこまで影響が出てきているのか注目です。
景気後退が進んでいるようであればインフレ低下にもつながり、RBNZの利上げ停止に繋がっるのではないかと注目しています。
豪雇用統計・失業率・労働参加率
RBAは6月の理事会でサプライズ利上げに加え、タカ派姿勢に変わっています。
特に労働市場の逼迫を気にしていることから、雇用統計に注目が集まっていると思われます。
市場予想を上回る結果が出てきた場合は追加利上げの追い風になるのではないかと思います。
3)リスク要因
米銀行信用不安
イエレン財務長官は銀行幹部らに「一連の銀行破
銀行からの資金流出、銀行への規制強化、破綻や合併など銀行に関するヘッドラインが出てこないか注目です。
銀行の信用不安が広がるとリスクオフが進み、FRBの利上げ期待後退、年内利下げ期待が高まるのではないかと思っています。
また、銀行の信用不安は規制強化に繋がり、規制強化は金融引き締めと同じ効果が出てくるため追加利上げの可能性は後退し、年内利下げ期待に繋がりドル売りが進むのではないかと注目しています。
トルコリラ
トルコは大統領選挙で、エルドアン大統領が再選したことでトルコリラの下落が止まりません。
日々、トルコリラは安値更新しており、どこかのタイミングでクラッシュするのではないかと思います。
トルコリラのクラッシュ、デフォルトは欧州の銀行に影響が出てくるので、リスクオフが進むのではないかと注目しておきたいと思います。
英政治リスク
英国ではボリス・ジョンソン元首相を含め数人の保守党員が辞任したとの報道が出ています。
また、スコットランド行政府のスタージョン前首相が逮捕されるなど、政治リスクが高まっています。
インフレが高止まりしており国民の不満も高まっていることから、政治リスクが高まった場合は一気にリスクオフに傾きポンド売りが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日の注目点
6月14日(水曜日)
15:00 GBP 英GDP
15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
6月15日(木曜日)
03:00 USD FOMC・政策金利・声明文・ドットチャート
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
07:45 NZD NZ四半期GDP
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率