2023年5月3日
注目のFOMC発表、ADP雇用統計やISM非製造業景況指数にも注目! 「5月3日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はRBAがサプライズの利上げを発表し、追加利上げの可能性も示唆したことで豪ドルが大きく買われました。
米国では金融不安は根強く、米政府の債務上限問題も懸念され、銀行株を中心に株価は下落しリスクオフが進んでいます。
本日は注目のFOMC発表に加え、ISM非製造業景況指数やADP雇用統計などが発表されるので注目です。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:0.25%利上げを織り込み済み
バイアス:ドル安圧力がやや強い
ポイント:利上げ終了と今後の利下げの可能性、銀行規制強化について
今回の0.25%利上げがFRBの利上げ終了となるのではないかと予想されています。
声明文や記者会見で次回以降の利上げについてどのような見通しを持っているのか注目です。
もし、追加利上げの可能性が出てくるような内容が出てきた場合は、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
また、金融引き締めに繋がる可能性がある銀行規制について、どのような見解を持っているのか注目しています。
銀行規制による景気後退が進むようであれば、年内利下げを織り込む展開になるのではないかと思っています。
2)経済指標
ADP雇用統計
米国のインフレ要因の1つに人手不足があるため、雇用統計に注目が集まっています。
週末のNFP雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計の結果に注目です。
どの程度市場予想を上回る雇用者数が出てくるのか、それとも予想を下回る結果になるのか注目です。
ISM非製造業景況指数
ISM非製造業景況指数は非製造業(サービス業)の企業に対して、今後の景気について質問し結果を指数化したもので、景気の先行指標として注目されています。
消費大国の米国はGDPのうち消費が占める割合が大きく、非製造業(サービス業)の景況感は重要視されています。
金融不安が広がっただけに、消費意欲が低下しISM非製造業景況指数の結果が50を割り込むような結果になるとイッキに景気後退が懸念される展開になるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
SVB破綻に始まった金融不安ですが、一旦は落ち着きを取り戻したように見えましたが、先週にファーストリパブリック銀行の決算報告をキッカケに同行の資金流出が発覚。
その後も資金流出が継続し、株価も下落が止まらない状況となり、週末にファーストリパブリック銀行の破綻が報じられています。
ファーストリパブリック銀行に関してはJPモルガンから買収との報道がありリスクは後退していますが、他の銀行に飛び火しないか、FRBによる銀行規制強化が進むことで中小の銀行が経営不振になり、連鎖破綻などにならないか注目です。
また、米国では債務上限問題が再浮上しています。
債務上限に関する法案が上院議会で承認されるのか注目です。
昨日は銀行不安や債務上限問題がリスク要因として認識され銀行株を中心に株価下落、リスクオフが進んでいます。
この流れが本日も続くのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月3日(水曜日)
東京市場休場(憲法記念日)
中国市場休場(メーデー)
10:30 AUD 豪小売売上高
13:55 AUD エリスRBA総裁補佐発言
21:15 USD ADP雇用統計
22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
23:00 USD ISM非製造業景況指数
23:30 USD 原油在庫量
5月4日(木曜日)
03:00 USD FOMC政策金利・声明文
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
08:00 AUD オアRBNZ総裁発言
10:30 AUD 豪貿易収支
10:45 CNY 財新製造業PMI