注目のFOMC発表でドル買いは再開するのか!? 「7月25日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年7月24日

注目のFOMC発表でドル買いは再開するのか!? 「7月25日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は注目のECB理事会が予想以上の利上げ幅となる0.5%利上げを発表しました。

金利上昇による景気後退など、ユーロ加盟国の経済格差を補うために債券購入プログラム「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」を発表。

ただ、TPIでは力不足との見方も出てきていることからユーロの動きは不安定となっています。

 

また、週末発表された欧州や米国の製造業・サービス業・総合PMIが予想を下回る結果となったことでリセッションやスタグフレーションの可能性が高くなっています。

 

今週は注目のFOMCが発表されています。

FOMCの他にもいくつか重要指標が発表されるので注意しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)FOMC

 

注目度:かなり高い

織り込み度:0.75%利上げを8∼9割、1.00%利上げを1∼2割織り込み済み

バイアス:ドル高一服

ポイント:利上げ幅と今後の利上げ見通し

 

市場では一時1.00%利上げの可能性が高まりましたが、現在では0.75%利上げの可能性が高くなっています。

利上げの可能性に合わせてドル買いも一服し、一時108.3を超えていたドルインデックスも106.62まで下がってきています。

今回のFOMCで0.75%利上げだった場合、声明文がハト派だった場合はドル売りで反応するのではないかと考えています。

ただ、タカ派だった場合は再度ドル買いが進み、ドルインデックス108.3の高値更新を目指す動きになるのではないかと考えています。

今回の利上げが1.00%だった場合は再度ドル買いトレンドに戻る可能性を考えています。

また、声明文がタカ派だった場合は今回の発表でドルインデックスの高値更新の可能性もあるのではないかと注目しています。

 

 

 

2)経済指標

 

豪四半期CPI(消費者物価指数)

RBAは7月の理事会で現在の金利は低いと判断、要人発言からも利上げペースの維持もしくは加速の可能性が出てきています。

利上げペースの加速に繋がる可能性の1つとして、物価だがあります。

今週発表のCPI(消費者物価指数)が予想以上の結果だった場合、物価上昇を抑える為に利上げペースを加速させ、金利が上昇し、豪ドル買いが出てくるのではないかと注目しています。

 

 

 

欧州CPI(消費者物価指数)・GDP

先週、フランスやドイツ、ユーロ圏の製造業・サービス業・総合PMIが予想を下回りユーロ売りが出てきました。

今週は欧州の物価指標とGDPが発表されます。

インフレが進み、GDPが弱い結果だとスタグフレーション(物価高とインフレが同時に起きる)の懸念に繋がります。

スタグフレーションの懸念が高まれば、欧州の株価は下落しユーロ売りが進むのではないかと注目しています。

フランス・ドイツ・ユーロ圏のHICP(消費者物価指数)(速報値)やGDP(速報値)に注目です。

 

 

 

PCEデフレーター

PCEデフレーターはCPI(消費者物価指数)よりも広範囲に調査しているため、実際の消費動向に近いとしてFRBがCPI(消費者物価指数)よりも政策判断に重要視している指標です。

今週発表のPCEデフレーターが予想以上の結果となるようであれば、9月以降のFOMCの利上げペース加速に繋がり、金利上昇・ドル買い加速に繋がるのではないかと思っています。

 

 

 

カナダGDP

カナダ中銀は大幅利上げを発表しており、物価上昇を抑制を最優先させています。

利上げを加速させたことでカナダの経済にどこまで影響しているのか注目しています。

予想以上にカナダ経済が弱かった場合、GDPが予想を大きく下回った場合は、今後のカナダ中銀の利上げペースに影響するのではないかと注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

月末要因

今週は月末週です。

月末のリバランスなどポジション調整の動きには注意しておきたいと思います。

特に欧米は夏休みに入るので、ロンドンFIX前などには注意しておきたいと思います。

夏休み前にリスクを感じるようであれば、リスク資産を軽くする可能性もあるのではないかと注目しています。

 

 

 

株安リスク

今週はFOMCで利上げが発表されます。

予想以上の利上げやタカ派の声明文が出てきた場合は株価下落に繋がる可能性があります。

欧州では物価と経済に関する指標が発表されます。

スタグフレーションの懸念が高まれば株価下落に繋がります。

株価下落によるリスクオフには注意しておきたいと思います。

 

 

 

円高リスク

先週、日銀は緩和の維持姿勢を発表しました。

今週、FOMCで1.00%利上げが発表されたり、声明文や記者会見でタカ派な内容が出てきた場合はドル買いが再開して、ドル円140を試す展開が出てくるのではないかと注目しています。

140円を超えて、円安が再開した場合に政策変更などの噂が出てくると円高に進む可能性を警戒しています。

また、黒田日銀総裁の後任人事の話が出てきた場合、後任がタカ派だった場合は円高が進む可能性があるのではないかと思っています。

円高に行くのか、それとも円安トレンド継続なのか注目です。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

7月25日(月曜日)

 

17:00 EUR ドイツIFO景況指数

 

 

7月26日(火曜日)

 

02:00 USD 米2年債入札

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月17日分)

23:00 USD 米消費者信頼感指数・新築住宅販売戸数

 

 

7月27日(水曜日)

 

02:00 USD 米5年債入札

10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)

21:30 USD 米耐久財受注

23:00 USD 中古住宅販売保留

23:30 USD 原油在庫量

 

 

7月28日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC政策金利・声明文発表

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

10:30 AUD 豪小売売上高

21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)

21:30 USD 米GDP(速報値)・失業保険申請件数

 

 

7月29日(金曜日)

 

02:00 USD 米7年債入札

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月21日分)

10:30 AUD 豪PPI(生産者物価指数)

14:30 EUR フランスGDP(速報値)

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率

17:00 EUR ドイツGDP(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)・GDP(速報値)

21:30 USD 米PCEデフレーター

21:30 CAD カナダGDP

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

 

 

7月30日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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