2023年12月13日
注目のFOMC発表! 「12月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の米CPI(消費者物価指数)が発表されましたが、結果は市場予想通りとなったことで発表直後はドル売りで反応しました。
その後は米金利がジリジリと上昇したことでドル買いが進みました。
本日は注目のFOMCが発表されます。
その他にもPPI(生産者物価指数)や英GDP、明日早朝にはNZ四半期GDPなど経済指標も多数予定されているので、よく動く1日になるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:米ドルの上値重い
ポイント:利下げ観測とドットチャート
今回のFOMCでは据え置きが織り込まれていて、注目は利下げ時期に移っています。
ブラックアウト期間の前にウォラーFRB理事が利下げについて発言したことで利下げ期待が高まりました。
その後、火消しをするように利下げについて否定する発言が続きました。
今回のFOMC声明文やパウエルFRB議長の記者会見で利下げについて議論されたなどの文言が出てくるようであれば、一気に利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
また、今回はドットチャートが発表されます。
前回よりも下方修正されていると思いますが、どこまで下方修正されているのかに注目です。
来年の利下げ回数が2回なのか、それとも3回なのか注目です。
2)経済指標
英GDP
英国は高インフレと景気後退の間で苦しんでいます。
利上げをやめて利下げに動くとなると長期金利利回りが低下し引き締め効果が薄くなり、再度インフレが進む可能性があります。
ただ、景気後退が一気に進んでいるようであれば緩和に動く可能性があります。
GDPが市場予想よりも大幅に下回る結果となるようであれば、インフレを横においてでも利下げ期待が多感るのではないかと思います。
雇用統計やCPI(消費者物価指数)と併せて注目しておきたいと思います。
米PPI(生産者物価指数)
PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。
米国のインフレも少しづつ落ち着きを取り戻しつつなる中で、先行指標であるPPI(生産者物価指数)が低下しているのか注目です。
ちゃんと低下しているようであれば来年の利下げ期待に繋がり、再度上昇傾向などが出始めた場合はインフレの高止まりの可能性に繋がり利下げ期待の後退に繋がるのではないかと注目しています。
NZ四半期GDP
ニュージーランドはタカ派発言が続き、先日のRBNZ理事会で追加利上げの可能性について言及するなど、追加利上げに注目されています。
底堅い経済が確認されれば期待も高まるのではないかと、GDPの結果に注目しています。
豪雇用統計
豪州ではあと1~2回の追加利上げが予想されていましたが、追加利上げ期待が後退してきています。
雇用統計の結果から雇用市場の緩みが確認されるようであれば、さらに追加利上げ期待が後退するのではないかと注目しています。
失業率と併せて、どのくらいの人が労働市場に参加しているのか労働参加率にも注目しておきたいと思います。
失業率が低下したとしても、労働参加率が低ければ就職を希望している人が少ないから失業率が低下しているということになり、失業率の低下が良い結果とはいえない場合もあるので注意しておきたいと思います。
3)日銀金融正常化・円高
先週、氷見野日銀副総の発言に始まり植田日銀総裁がチャレンジング発言をしたことで、急激にマイナス金利解除期待が高まり日本の長期金利が上昇、円買いが大きく進みました。
取引量の少ない時期と時間にストップロスを巻き込んだことからフラッシュクラッシュに繋がりました。
その後、一部報道として「日銀は賃金と物価の好循環の実
来週に日銀金融政策決定会合を控えて、マイナス金利解除やYCC(イールドカーブ・コントロール)撤廃に関する観測報道などで、ボラティリティの高い相場になる可能性があります。
FOMCやECB理事会が終了すると本格的に冬休み相場になり、急激に取引量が低下しフラッシュクラッシュに繋がりやすい相場になることから、観測記事やヘッドラインには注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月13日(水曜日)
16:00 GBP 英GDP
22:30 USD PPI(生産者物価指数)
12月14日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC政策金利・声明文・ドットチャート
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見
06:45 NZD NZ四半期GDP
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率