2019年9月18日
注目のFOMC発表! タカ派orハト派どっち!? トランプ砲はどうなる!? ~9月18日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、様子見ムードかと思っていたのですが…ユーロとポンドがグングン上昇していきました。
特段の材料は見当たらなかったのですが、サウジ石油施設攻撃の影響が限定的と落ち着き始めたことで、本来の注目点である英離脱案やECB金融政策に視点が移ったのではないかと思います。
ボリス・ジョンソン首相は離脱案合意に向けて、メイ首相の離脱修正案をEU各国と交渉しているようです。
ユーロ圏ではラガルド次期ECB総裁が欧州議会で承認され、先日発表の緩和策の継続が注目されることでユーロが上下に動いているようです。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
本日のFOMCでは、利下げが予想されています。 注目点は「利下げ幅」「声明文」「ドットチャート」の3点です。
・利下げ幅
0.25%の利下げがほぼ確実です。 0.5%の利下げという声もあるようですが、もし0.5%の利下げになれば大きくドル売り、大混乱になると思います。
・声明文
前回は調整のための利下げということだったが、今回の利下げはどうなのか!? 今後の利下げは継続するのか!? 誰が賛成で、誰が反対しているのか!? この辺りが注目です。
・ドットチャート
前回のドットチャート(6月)では2.0%前後が予想レートでしたが、米中貿易戦争の激化を受けて、また7月と9月の2会合連続利下げをして、ドットチャートがどのように変更しているのか注目です。
前回の利下げ後に、トランプ大統領から対中追加関税第4弾が発表されました。 これにより株価は下落、追加利下げの期待が高くなり米長期金利は低下、逆イールドが起こり利下げムードが高まっていました。 ただ、先週の米中関係改善の流れから米長期金利が上昇してきています。 ここまで上昇してきている中で、連続利下げを考えるには難しいのではないかと思います。 となれば、声明文・記者会見はタカ派になるのではないかと予想されます。 発表後はドル高に進むのではないかと思っています。
ただ、トランプ大統領がドル高・タカ派のFRBを黙っているとは思えません。 その後のトランプ大統領による発言や、反発、対応に注目したいと思います。
2)サウジvsイラン
サウジ石油施設は2,3週間で復旧できそうということで安心感が出始めていますが、サウジアラビアとイランの衝突は緊張状態のままです。 米国・トランプ大統領は戦争を望まないとしていますが、サウジアラビアとイランの間で、またイエメン内戦などで衝突が起こる可能性があります。
中東の緊張状態に注目です。
3)経済指標
カナダは、世界的に緩和傾向にある中で中立スタンスをとっている国です。 なので、金融政策判断に使われる、本日のカナダCPI(消費者物価指数)は注目です。
また、継続利下げが見通されているニュージーランドやオーストラリアでも、金融政策判断に直結する経済指標(NZ四半期GDP・豪雇用者数増減・豪失業率)が発表されます。
結果次第で大きく動く、トレンドになる場合もあるので要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
9月18日(水曜日)
08:50 JPY 貿易収支
17:30 GBP 英CPI(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
19:50 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 USD 建築許可件数
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
9月19日(木曜日)
00:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
03:00 USD FOMC政策金利・声明文発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
07:45 NZD NZ四半期GDP
10:30 AUD 雇用者数増減・失業率
12:00前後 JPY 日銀政策金利・声明文発表
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見