2023年2月1日
注目のFOMC発表!ADP雇用統計にも注目! 「2月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米雇用コスト指数が予想を下回ったことで米金利が低下、ドル売りで反応しました。
雇用コスト指数が発表されたときのマーケットの反応が大きかったことから、雇用状況への関心が高いのではないかと思われます。
本日はADP雇用統計やISM製造業景況指数に加えて、注目のFOMCが発表されます。
米ドルの動きに注目です。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:0.25%利上げを織り込み済み
バイアス:ドル安トレンド
ポイント:次回以降の利上げペース
今回の利上げは0.25%を織り込んでおり、注目は次回以降の利上げペースに集まっています。
昨年12月FOMCのドットチャートから読み取れるターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%程度となっており、利上げ回数で言うとあと2∼3回ではないかと予想されています。
今回の利上げを差し引くと3月のFOMCの利上げと5月のFOMCで利上げをするとターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。
このことから3月のFOMCで利上げを実施した後に利上げを停止するか注目が集まっていました。
ただ先週、カナダ中銀が0.25%の利上げを発表した後に利上げの停止の可能性を示唆したことで、米国も利上げの停止の可能性が高まっています。
今回の声明文、もしくは記者会見で3月以降の利上げに関してどのような内容が出てくるのか、利上げ停止の可能性が出てくるのか、5月まで利上げを継続するのか、年内の利下げの可能性があるのか、内容に注目です。
2)経済指標
ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
ECBは物価抑制を優先すると利上げを進めていることから、フランスやドイツのHICP(消費者物価指数)と同様にユーロ圏のHICP(消費者物価指数)も注目です。
予想以上の物価が示されるようであれば、3月ECB理事会での0.5%利上げの可能性が高まるのではないかと注目しています。
今回は速報値なので、予想と結果が大きく乖離する可能性があるので注目です。
ADP雇用統計
米国では人手不足から人件費が高騰し、物価高に影響していると見られています。
また、FRBのハイペース利上げで景気後退が懸念されています。
このことから雇用状況に注目が集まっており、雇用状況が良い状況であれば人手不足緩和・底堅い景気ということでFRBの利上げの追い風と受け止められるのではないかと思います。
逆に雇用状況が悪ければ景気後退の可能性が高まり、利上げペースの後退に繋がるのではないかと注目しています。
ISM製造業景況指数
米国ではFRBのハイペース利上げで景気後退が懸念されています。
ただ、景気後退は織り込まれており、どこまで景気が後退するのか、いつまで景気が後退するのかに注目されています。
景気の先行指標としてISM製造業景況指数がどこまで悪化しているのか、下げ止まりが見えてくるのか、結果に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
2月1日(水曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
22:15 USD ADP雇用統計
23:45 USD 米製造業PMI(改定値)
2月2日(木曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC・金融政策発表
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見