2025年3月7日
米・加雇用統計に注目! 「3月7日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は「連合の傘下労組が要求した今年の春闘で
欧州中央銀行(ECB)は政策金利を市場予想通り2.65%に引き下げ、中銀預金金利を2.50%に引き下げ、限界貸出金利を2.90%に引き下げました。
声明文では従来の「金融政策は引き締め的」との表現が「利下げにより企業や家計の借入コストが低下し融資の伸びが加速するなか、金融政策は実質的に制約的ではなくなりつつある」に変更され、「欧州中央銀行(ECB)の利下げ局面が終わりに近づいている」との見方が強まり、ユーロ買いが優勢となりました。
本日は注目の雇用統計です。
雇用統計の結果に注目しておきたいと思います。
また、週末を控えてリスク要因に注意し、ポジション調整をしておきたいと思います。
来週からは米国(北米)がサマータイムに以降するため、1時間前倒しとなります。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
カナダ雇用統計・失業率
カナダは利下げによって経済が回復してきているとしています。
どこまで経済が回復してきているのか、雇用結果に注目したいと思います。
特にどこまで失業率が回復してきているのかに注目したいと思います。
改善してきているようであれば追加利下げ期待が後退し、カナダドル買いが進むのではないかと思います。
ただ、カナダはトランプ関税のリスクがあり、リスクによるカナダドル売りが進む可能性があるので指標結果と合わせて注意しておきたいと思います。
NFP雇用統計・失業率・平均時給
米国の利下げ予想は年内2回から3回へ利下げ期待が進んできています。
雇用統計の結果が予想通りや強いものとなれば利下げ期待が後退、弱い結果となれば利下げ期待が進むのではないかと考えています。
特に失業率に注目、次に雇用者数に注目したいと思います。
2)リスク要因
関税リスク
トランプ大統領はカナダやメキシコ、中国に対しての関税について4月に先送りすると言っていましたが、先週SNSで3月4日に関税を発動すると発信しました。
関税を外交・交渉の材料として使っているトランプ大統領は、関税の発動について二転三転しています。
3月4日に関税発動にサインしましたが、今度は4月2日に関税調整との話も出てきました。
中国やカナダは米国の関税に対して報復関税を発表しています。
その他、欧州(EU)に対しても関税を課すとしており、どのような内容や日程になるのか注意しておきたいと思います。
ウクライナ問題
先週末にゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談が行われましたが、口論となり決裂しました。
これにより、今後の米国のウクライナ支援に変化が出てくるのか、トランプ大統領とプーチン露大統領が近づくのか、ウクライナを取り巻く環境に注目です。
米国がウクライナ支援をやめるとなると欧州の負担が大きくなり、ロシアは優位になる可能性があります。
そうなるとウクライナ問題によるリスクが高まる可能性があるので注意しておきたいと思います。
昨日ウクライナとトランプ大統領は、再度ウクライナの鉱物資源取引の話が持ち上がっています。
このままウクライナと米国の間で話がまとまるのかに注目しておきたいと思います。
通貨安発言
トランプ大統領は「日本と中国が
これを受けてドル円は大きく下落しました。
トランプ大統領はドル安のほうが米国の競争力が高まることからドル安を好みます。
今後も日本や中国に対して、もしかすると欧州に対しても通貨安政策に関する発言が出てくるかもしれません。
発言を受けて為替市場が大きく反応することもあるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月7日(金曜日)
18:30 EUR ラガルドECB総裁、ナーゲル・ドイツ連銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、パネッタ・イタリア中銀総裁発言
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
3月8日(土曜日)
00:15 USD ボウマンFRB理事発言
00:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
00:45 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
02:20 USD クーグラーFRB理事発言
02:30 USD パウエルFRB議長発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
3月9日(日曜日)
米国(北米)がサマータイムに以降