2019年12月6日
米・加雇用統計発表! 「12月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は英選挙の保守党勝利期待からポンドが続伸しています。
米中協議では進展がないまま、米中協議の合意と追加関税の延期に注目が集まっています。
米中関係に関しては、「合意=これまでの追加関税を元に戻す」というスタンスの中国と、「焦点は追加関税第4弾で、これまでの関税は国の民間企業補助金や知的財産問題などすべて解決してから」という米国との間で認識の違いが出てきています。
この認識を埋めることが出来るのか注目です。
また、昨日午前中発表された豪小売売上高が弱かったことから、1日を通して豪ドルが売られています。
本日は週末です。
週末に米中関連ヘッドラインが出てきたり、英選挙も大詰めなので週末に関連ヘッドラインが出てくるかもしれません。
リスク管理とポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)米雇用統計
先日発表されたADP雇用統計が予想を大幅に下回ったことから、本日のNFP雇用統計も予想を下回るんじゃないかと懸念されています。
ISM・ADPに続き、NFP雇用統計まで予想を下回るとなると、ドル安が進む可能性があります。
予想を上回ったとしても、米中協議や追加関税の件が重しとなりドル高となる可能性があります。
また、本日の雇用統計の結果が来週のFOMCに影響を与えるとは思えないので、よほど大きな乖離が出ない限り雇用統計後にドルがどちらかに進んでいくというのは考えにくいかもしれません。
2)カナダ雇用統計
カナダ中銀は政策金利据え置きを発表し、声明文も中立スタンスでした。
このことから、カナダドルは買われています。
IMM通貨先物ポジションでもカナダロングが溜まっています。
中立スタンスということもあり、売り買いどちらも動きやすい状況だと思われます。
ただ、ロングポジションが溜まっている分、売られるときのほうが大きく速いかもしれません。
カナダドルは指標結果に素直に動きやすい通貨なので要注目です!
3)米中問題
対中追加関税第4弾の期限が迫ってきています。
延期になるのかどうかは、米中合意にかかっていると思われます。
本日、または週末に対中追加関税第4弾や米中協議について発表があるかもしれません。
内容次第で大きく動くと思われ、週末に発表されると週明け窓を開けるかもしれません。
ヘッドラインとポジション調整に気を付けたいと思います。
4)原油価格
本日OPEC加盟国・非加盟国会合が予定されています。
昨日までに協調減産の量を140バレルから170バレルに拡大してはどうかという流れになってきています。
ただ、協調減産の期限を来年3月までとするのか、来年夏までとするのか、来年中にするのかで意見が分かれているようです。
本日、内容と期限が決まれば、原油価格は落ち着くと思われますが、内容が縮小したり期限が短くなったりすれば原油価格の下落につながると思われます。
OPECに関するヘッドラインに優注目です。
5)その他リスク要因
・トランプ弾劾問題
・米中貿易協議
・香港デモ
・北朝鮮ミサイル問題
・英国選挙とBrexit
・イタリアはじめユーロ圏の予算案
・トルコS400ロシア製ミサイル問題
・米国による対欧州関税(報復関税)
・ブラジル・アルゼンチンに対する追加関税
◎本日のイベントスケジュール
12月6日(金曜日)
OPEC加盟国・非加盟国閣僚会合(ウィーン)
17:30 GBP Halifax住宅価格指数
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
22:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率
12月7日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
05:00 USD 消費者信用残高