2019年11月22日
米中協議・英国選挙とリスクを抱えた週末に注意! ~11月22日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日も相場の注目は米中協議が集めていました。
香港人権法案が可決したことでリスクオフになったかと思うと、欧州時間に入ると中国が米国に招待していたと伝わるとリスクオフは緩み、関税延期の噂が伝わるとリスクオフは後退しました。
ただ、マーケットの反応は上にも下にも限定的となっています。
結果、一番動いたのは利下げ観測後退のカナダドルということに…
本日も米中が注目を集めそうな気がします。
目次
◎本日の注目点
1)米中関係
昨日も米中関係に振り回される1日でした。
時系列に並べると
米上下院議会で香港人権法案が可決(リスクオフ) → 中国が反発・批判(リスクオフ) → 貿易協議第1段階の合意が来年に持ち越す懸念(リスクオフ) → 中国側が米国を協議のために招待してた(リスクオン) → 米国は12月15日スタートの関税を延期するかも(リスクオン)
1日の間でリスクオフとリスクオンが変わって振り回されます。
ただ、段々と織り込まれてきたようで、値動きは限定的になり108.70円~108.20円の狭いレンジで動いているようです。
トランプ大統領はサインをするのか!?
本日も、米中関係に注目が集まります。
また、週末には香港で区議会選挙が開催されます。
無事に投開票が開かれるのかにも注目が集まります。
2)英国選挙
英国選挙では、野党労働党が議席を伸ばすのではないかという見方も出てきています。
まだまだ、12月12日まで時間があります。
これからの選挙戦で支持率がどのように変化していくのかが注目です。
英国では、日曜朝に政治が動くといわれているようで、TVで政治ショー、分厚い新聞に政治記事が出るようで、ここで流れが変わることもあるようです。
選挙の流れが変わってしまって、支持率が変わると週明けのポンドに影響します。
週末ポンドのポジション調整とリスク管理は気を付けたいと思います。
3)ユーロ
本日は、最近注目度の高いPMIが発表されます。
また、ラガルドECB総裁の発言も予定されています。
欧州市場スタートと同時にドイツGDP、その後ラガルドECB総裁発言、フランス・ドイツ・ユーロ圏PMIと続きます。
ユーロの動きに要注目です。
4)カナダドル
昨日、ポロズBOC総裁発言でカナダドルが買われています。
先日発表された雇用統計では弱い結果が出た後に、ウィルキンスBOC副総裁のハト派発言で利下げ観測が出始めたところに、昨日のポロズBOC総裁のタカ派発言で利下げ観測後退という流れになっています。
本日発表のカナダ小売売上高で、良い結果が出ればカナダドル買いに追い風になるのではないかと思います。
指標結果に要注目です。
5)その他リスク要因
・Brexit関連と英国総選挙の支持率
・イタリアやフランスの予算案問題
・米中関係
・香港デモ
・北朝鮮ミサイル問題
・IS(イスラム国)
・米対イラン
・欧州(NATO)対イラン
・トランプ弾劾問題
・トルコと難民問題
◎本日のイベントスケジュール
11月22日(金曜日)
20カ国・地域(G20)外相会議(名古屋市、23日まで)
08:30 JPY 日CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ドイツGDP
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI
22:00 EUR ヴァイトマン・ドイツ連銀総裁
22:30 CAD カナダ小売売上高
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI
11月23日(土曜日)
20カ国・地域(G20)外相会議(名古屋市、23日まで)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント数
11月24日(日曜日)
香港区議会(地方議会)選挙