2023年3月15日
米国リスクオフは後退か!? 「3月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の米CPI(消費者物価指数)が発表されましたが、結果はほぼ市場予想通り、コアCPI(消費者物価指数)が0.1%上振れただけという結果となりました。
CPI(消費者物価指数)の結果を受けて一時ドル買いが進みましたが、ほぼ市場予想通りの結果から往って来いの動きとなりました。
SVB破綻問題は少しづつ落ち着きを取り戻して、リスクオフの巻き戻しが進んでいます。
本日は米指標の結果を確認しながら、米国リスクムードに注目していきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米PPI(生産者物価指数)
PPI(生産者物価指数)は企業などの仕入れの価格の事です。
PPI(生産者物価指数)が高いままだと、仕入れ価格が高いままとなり、結果的に販売価格に転嫁し物価高に繋がります。
PPI(生産者物価指数)の結果が市場予想を上回るのか、前月よりも高い結果が出てくるのか注目しています。
NZ四半期GDP
先行して利上げを進めてきたカナダ中銀が利上げ停止を発表し、次は米国やNZ中銀などが利上げ停止を発表するのではないかと注目されています。
NZ中銀もハイペースで利上げを続けており、利上げによる経済停滞が懸念されています。
四半期GDPが予想よりも下回る結果が出てきた場合、利上げ停止の可能性が出てくるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
先週末のSVB破綻で、米国では連鎖破綻が懸念される展開となりリスクオフが進んでいました。
米当局が預金保護を発表したことで少しづつ落ち着きを取り戻しています。
今回の問題はFRBの引き締めが問題ではなく、銀行のずさんなバランスシート運営が問題との見方が強くなっています。
このことからFRBの金融政策判断には影響が少ないとの見方が出てきています。
SVB破綻の問題がこのまま落ち着き、リスクオフが後退、FRBの利上げ継続が織り込まれていくのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月15日(水曜日)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月18日分)
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・小売売上高
23:30 USD 原油在庫量
3月16日(木曜日)
06:45 NZD NZ四半期GDP
08:50 JPY 日本貿易収支
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率