2019年9月6日
米国・カナダ雇用統計に注目! ~9月6日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、英国・香港の懸念が後退したことからリスクオンの円売りが進みました。 ストップを巻き込みながら107.25円付近まで上昇しています。
米金利も上昇、VIX指数も低下、金価格も下落しています。
中国商務省報道官が、「米国は中国企業への圧力を停止すべき」「中国は世界貿易機関(WTO)提訴を取り下げる計画はない」と発言していることから、トランプ大統領の反発が懸念されます。
本日は週末金曜日です。 マーケットクローズ後に報復発言で、週明け窓開けになるリスクもあるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)パウエルFRB議長講演
今夜1:30~パウエルFRB議長とジョーダンSNB総裁の討論会が予定されています。
FOMCメンバーは来週からブラックアウト期間に入るので、本日のパウエルFRB議長の講演がFOMC前最後の発言になります。
また、本日の討論会のテーマが「経済見通し・金融政策について」なので、期待度・注目度はかなり高いと思います。
2)米中貿易戦争
ここ数日、小康状態ですが、本日のパウエルFRB議長の発言後に注目しています。
昨日のADP雇用統計やISM非製造業景況指数の数字が良かったことなどから、利下げについて消極的な発言が出てきた場合、トランプ大統領の圧力発言が出てきそうな気がします。
週末で、注目度の高い発言などと、ジャクソンホールの時と被っているような気がしています。 パウエルFRB議長の発言後に、トランプ大統領の爆弾発言が出てきて再度リスクオフになるのではないかと注目しています。 特に、マーケットクローズ前後は要注目です
3)雇用統計
米NFP雇用統計はADP雇用統計が良かっただけに、強い結果が出るのではないかと注目されています。 仮に強い結果が出てくると、9月FOMCの利下げで打ち止めになる可能性も出てくるのではないかと思います。
また、同時刻にカナダ雇用も発表されます。 カナダ中銀は先日の金融政策発表で据え置きを発表しています。 世界的に緩和競争に中銀が進む中、カナダ中銀は中立を維持しています。 この中立を維持できるのか、カナダ雇用の結果に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
9月6日(金曜日)
16:30 GBP Halifax住宅価格指数
18:00 EUR ユーロ圏GDP
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
21:30 CAD 雇用者数増減・失業率
23:00 CAD IveyPMI
9月7日(土曜日)
01:30 USD パウエルFRB議長・ジョーダンSNB総裁発言(経済見通し・金融政策について討論会)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント