米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の発表に注目の1週間! 「8月12日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年8月13日

米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の発表に注目の1週間! 「8月12日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は米金利の上昇とリスクオフ後退から円安ドル高が進み、ドル円は一時148.22円まで上昇しました。

 

一部報道で「ウクライナはロシア領土1000平方キロメートル近くを制圧した」や「イランは24時間以内にイスラエルを攻撃する可能性がある」と報じられましたが、マーケットの反応は限定的でした。

 

本日は米国の物価指標であるPPI(生産者物価指数)が発表されます。

指標時以外は夏休みとお盆休みで全般的に取引量が低下するのではないかと思っています。

目次

◎今週の注目点

 

1)経済指標

 

英雇用統計・失業率・平均賃金

英国は利下げを決定し、追加利下げはデータ次第となっています。

英国の経済状況を確認するため重要な雇用指標に注目、雇用者数、失業率が悪化しているようであれば追加利下げ期待につながるのではないかと注目しています。

 

 

米PPI(生産者物価指数)

FRBは9月0.5%利下げの可能性が高まってきています。

景気後退、物価低下が確認されれば0.5%利下げの織り込みが進むのではないかと思います。

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されているため、PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り低下が確認されれば、遅れてCPI(消費者物価指数)も低下すると受け止められ利下げ期待が進むのではないかと注目しています。

ただ、翌日にCPI(消費者物価指数)の発表が控えているので、よほどの結果が出ない限りは反応は限定的ではないかと思います。

 

 

 

英CPI(消費者物価指数)

英国の追加利下げに最も影響するのではないかと思うのがCPI(消費者物価指数)です。

CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り、順調に物価の低下が確認されれば利下げ期待が進むのではないかと注目しています。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

FRBは9月0.5%利下げの可能性が出ています。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、順調に物価の低下が確認されれば9月0.5%利下げの織り込みが進むのではないかと思います。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

豪州RBAは主要中銀の中で追加利上げの可能性が残っている、タカ派の中銀です。

雇用状況が強ければ追加利上げとはいかないまでも、利下げ観測の先送りにつながるのではないかと思います。

 

 

 

英四半期GDP(速報値)

英国の経済状況を確認するためGDPに注目。

今回はGDP速報値なので予想と結果が乖離する可能性があるので、結果次第では大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。

GDPが弱ければ追加利下げ期待につながり、ポンド売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

米小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、失業保険申請件数

今回は4つの指標が同時に発表されるため、すべてが弱いもしくは強い方向に偏ると大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。

米国は消費大国で、消費に関する指標は重要で、消費に関する指標である小売売上高に注目しています。

また、今月の雇用統計の結果が悪く、一時は株価暴落につながったことから雇用指標にも注目が集まっています。

先週の失業保険申請件数は、そこまで驚くような結果ではありませんでしたが大きな値動きにつながりました。

今週も同様に敏感に反応するのか注目しておきたいと思います。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

今後の景況感を示すミシガン大学消費者信頼感指数は少しづつ注目度が低下し、反応が鈍くなってきています。

今回は速報値なので予想と結果が乖離する可能性がありますが、どこまでマーケットが反応するのかはわかりません。

同時に発表される期待インフレ率が順調に低下していれば、利下げに影響はないのではないかと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

日銀の利下げ、米国雇用統計の悪化から株価が暴落、マーケットはリスクオフが進みました。

先週の株式市場は少しづつ落ち着きを取り戻してきています。

今週は指標でサプライズが出ない限りは、日本はお盆、欧米は夏休みに入ってきておりボラティリティが低下し、大きな動きにはならないのではないかと思っています。

ただ、日銀から追加利上げの発言や米国の弱い指標結果が出てくると、再度ボラティリティが高まり株価の下落につながる可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

また、リスク要因としてウクライナ情勢と中東問題が挙げられます。

イランはイスラエルを攻撃するとの一部報道が伝わるなど、中東情勢は緊張状態となっています。

本当にイランがイスラエルを攻撃した場合は原油価格の上昇を含むリスクオフが進むのではないかと注目しています。

ウクライナに関してはロシアの領土を一部制圧したとの報道があります。

ロシアとウクライナの情勢が悪化した場合にどこまでリスクオフが進むのか注目です。

 

指標発表時以外はお盆と夏休みでボラティリティが低下しているため、突発的なヘッドラインが出てきた場合に大きな値動きにつながる可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

3)金融政策

 

RBNZ理事会

注目度:高い

織り込み度:一部利下げ予想が進んできている

バイアス:特になし

ポイント:利下げの有無と利下げの示唆

 

ニュージーランドはRBNZのインフレ見通しや市場予想を下回るインフレ率となっており、急遽利下げ期待が高まってきました。

まだ、完全に利下げを織り込んだわけではないと思うので、利下げ・据え置きどちらが発表されても大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。

もし、据え置きが発表された場合には、声明文で利下げについて示唆されるのかにも注目したいと思います。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

8月12日(月曜日)

 

21:30 CAD カナダ住宅建築許可件数

 

 

8月13日(火曜日)

 

03:00 USD 米月次財政収支

09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

10:30 AUD 豪賃金指数

15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

18:00 EUR ユーロ圏・ドイツZEW景況感指数

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)

 

 

8月14日(水曜日)

 

11:00 NZD RBNZ理事会・声明文

15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

23:30 USD 原油在庫量

 

 

8月15日(木曜日)

 

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

15:00 GBP 英四半期GDP(速報値)

17:00 NOK ノルウェー政策金利

21:30 USD 米小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、失業保険申請件数

22:10 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言

23:00 USD 全米ホームビルダー協会住宅市場指数

 

 

8月16日(金曜日)

 

02:10 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

08:30 AUD ブロックRBA総裁発言(議会証言)

15:00 GBP 英小売売上高

21:30 USD 米建築許可件数

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

 

 

8月17日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:25 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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