米小売り、カナダCPI(消費者物価指数)に注目! 「7月16日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月16日

米小売り、カナダCPI(消費者物価指数)に注目! 「7月16日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

週末にトランプ前大統領が演説中に銃撃され、暗殺未遂事件が起きたことでマーケットはトランプ前大統領の当選の可能性が高まったとしてトランプ銘柄を購入する動きとなっています。

 

昨日はパウエルFRB議長のハト派発言を受けてドル円は下落、前週末の安値157.38円を下抜けると一時157.19円と6月17日以来約1カ月ぶりの安値まで急落しました。

 

本日は米小売りやカナダCPI(消費者物価指数)などが予定されています。

昨日円買い介入がなかったことで介入警戒は後退していますが、160円が迫ってきた場合に再度の介入の可能性には注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

米小売売上高

強い経済の米国が少しづつ景気後退が懸念され始めています。

米国の経済を確認する一つの指標として小売売上高があります。

小売売上高が市場予想や前回値を下回る結果となれば景気後退が懸念され利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

カナダCPI(消費者物価指数)

カナダは追加利下げの期待が高まっています。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想・前回値を下回るようであれば追加利下げの期待が高まります。

来週にカナダ中銀の金融政策発表が予定されているので、結果次第では大きな値動きに繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

NZ四半期CPI(消費者物価指数)

RBNZはややハト派に傾いているように感じています。

四半期CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回るようであれば年内利下げの可能性も出てくるのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

パウエルFRB議長は先週の議会証言で年内インフレ低下の可能性に言及し、FRBはインフレだけ懸念しているわけではなく雇用市場・景気後退にも注視していると発言しています。

インフレからデュアルマンデートに重きを置き、年内2回の利下げの可能性を示唆しました。

月末にFOMCを控えて来週からブラックアウト期間に突入します。

今週は他のFOMCメンバーから年内2回の利下げについてどのような発言が出てくるのか、9月利下げスタートについて発言が出てくるのか注目です。

 

ECBは6月理事会で利下げを決定し、年内のこり2回の利下げ予想が多いようです。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、フランス下院議会選挙では予想外の左派政党が第1党となり政治不安が懸念されています。

政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっていましたが、昨日のMPCメンバーのインフレ懸念の発言から8月利下げ期待が後退しています。

8月利下げに前向きなのか、利下げ時期先送りなのかMPCメンバーの発言に注目です。

 

カナダは先週の雇用統計を受けて再度利下げ期待が高まっています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

円安・円買い介入

先週木曜21時半のCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回りドル円が約1円下落したのち、ドル円は介入のような動きで一時157円台まで急落しました。

介入が実施されたとの確定報道はないものの、日銀関係者の話として介入の実施をテレビ朝日が報じ、当座預金の増減予想から介入規模は3兆円規模とみられると日経新聞が報じています。

また、金曜早朝8時半ごろに再度介入のような動きでドル円が約1円強の下落、日経新聞はレートチェックと報じています。

一部では神田財務官が7月末で退任するにあたって「円安を食い止められなかった財務官」との不名誉にならないため160円を阻止しているのではないかと噂されています。

ホントかどうかはわかりませんが、160円台に再度突入することがあれば介入には注意しておきたいと思います。

また、実弾介入だけでなくレートチェックや口先介入にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス政治不安

フランスは極右政党の躍進や左派連合が第1党になり、過半数を獲得する政党がいない中で連立政権の樹立に向かって動いています。

今後、どのような政権が誕生するか注目ですが、どのような政権が樹立しても意思決定や債務管理が困難になるのではないかと、格下げの可能性が注目されています。

フランスの格下げにより独仏スプレットの拡大からユーロ売りに繋がらないか注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月16日(火曜日)

 

16:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

18:00 EUR ドイツ・ユーロ圏ZEW景況感指数

21:30 USD 米小売売上高

21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

 

 

7月17日(水曜日)

 

03:45 USD クーグラーFRB理事発言

07:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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