米小売売上高やベージュブックに注目! 「1月17日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年1月17日

米小売売上高やベージュブックに注目! 「1月17日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日のニューヨーク連銀製造業景況指数は新型コロナウイルスでパンデミックとなっていた2020年5月以来となる-43.7(予想:-5.0)を記録するとドル売りで反応しました。

その後もドル売りが優勢でしたが、ウォラーFRB理事が「インフレ率の低下が持続すると明確になるまで利下げを急ぐべきでない」「利下げは秩序立った慎重なペースで進めるべき」などとタカ派発言をしたことで、「ウォラー氏は行き過ぎた市場の利下げ期待をけん制した」との見方から、米長期金利の上昇とともにドル買いが加速し、ドル円は4時前に一時147.31円と昨年12月7日以来の高値を更新しました。

 

主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.43と昨年12月13日以来約1カ月ぶりの高水準を付けています。

 

本日は米小売売上高やベージュブックの発表があります。

結果を受けて米金利、利下げ確率がどのように変化するのか注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英CPI(消費者物価指数)

英国は主要国の中で最も物価高が進んでいる国です。

どこまで物価が低下してきているのか、CPI(消費者物価指数)の結果に注目です。

英国は景気低下が懸念されているので物価が低下してきていれば一気に利下げ期待が高まると思います。

 

 

 

米小売売上高

米国は底堅い景気からソフトランディングが注目されています。

消費大国である米国の小売りが低下するようであれば景気後退が懸念され、強い小売りが確認されればソフトランディングの可能性が高まり、利下げ期待は後退するのではないかと注目しています。

 

 

 

ベージュブック

米国の経済状況、雇用状況を確認するために地区連銀の経済報告に注目です。

雇用市場が緩和してきているのか、物価が低下してきているのか、ソフトランディングの可能性が高まれば利下げ期待が後退しドル買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

豪雇用統計

RBAは追加利上げの可能性を残しており、雇用統計の結果次第で利上げ期待は後退するのではないかと注目しています。

失業率に合わせて労働参加率にも注目しておきたいと思います。

労働参加率が上昇していると雇用市場が緩和し、フルタイムが増えていれば豪経済がしっかりしていると読み解けるのではないかと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

米FRB

FRBは昨年12月末の時点で24年の利下げ回数が5~6回を織り込まれています。

12月FOMCのドットチャートでは、24年の利下げ予想が3回だったことを考えると、織り込みが過ぎているように思います。

年あけて雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果を受けて3月FOMCでの利下げ確率が7割程度となっています。

米国の連休明けである火曜日には、ハト派と思われていたウォラーFRB理事がタカ派発言をしたことで利下げ確率は6割程度まで低下しています。

今週は重要指標が少ないので利下げに関する発言で利下げ確率に変化が出てくるのか注目です。

 

 

 

欧州ECB

ECBはFRBよりも先に利下げに踏み切るのではないかと注目されています。

ECBが早期利下げ期待が高まればユーロ売りドル買いが進み、他通貨に対してもドル買いが進むのではないかと注目しています。

今週はECB理事会メンバーの要人発言が多数予定されており、特にラガルドECB総裁の発言に注目しておきたいと思います。

 

 

 

英中銀

英国は高い物価と景気悪化でスタグフレーションが懸念されています。

英中銀MPCメンバーは高い金利を維持するためタカ派発言を続けています。

タカ派からハト派の内容に発言内容が変わってくると一気に利下げを織り込み、ポンド売りが進むのではないかと思います。

また、今週は英国の重要指標が多数予定されているので、英指標の結果を受けて発言に変化が出てこないかにも注目しておきたいと思います。

 

 

 

日銀

日銀は昨年12月にマイナス金利解除の期待が高まり円買いが進みました。

ただ、正月の能登地震の影響で日銀がマイナス金利の解除を先延ばしするのではないかとの観測から円売りが進んでいます。

一部報道では日銀が物価見通しを下方修正するのではないかと報じられたことで円安が進む場面がありました。

今週は日本のCPI(消費者物価指数)が予定されているので、CPI(消費者物価指数)の結果や物価見通しに関する発言に注目しておきたいと思います。

3月や4月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切るのか、それとも先延ばしするのか、マイナス金利解除に関する発言にも注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

1月17日(水曜日)

 

世界経済フォーラム(ダボス会議)

 

11:00 CNY 中国GDP

16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

17:35 EUR バスレ・スロベニア中銀総裁発言

18:15 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言

18:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)

20:30 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

21:15 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言

22:30 USD 米小売売上高

23:00 USD バーFRB副議長、ボウマンFRB理事発言

23:15 GBP ウッズBOE副総裁発言

 

 

1月18日(木曜日)

 

00:15 EUR ラガルドECB総裁発言

03:00 USD 米20年債入札

03:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

04:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)

05:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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