2024年5月16日
米指標と指標結果を受けてどのような発言が出てくるのかに注目! 「5月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていたCPI(消費者物価指数)の結果が、前月
同時に発表された小売売上高は、前月比横ばい
米NAHB住宅市場指数も予想を下回り、多くの米指標が市場予想を下回る結果となったことで、米長期金利の低下とともにドル売りが進むと
NY市場クローズ後、オセアニア市場や東京市場が始まるとドル安が進みドル円は153円台に突入しています。
本日は失業保険申請件数や建築許可件数に注目し、CPI(消費者物価指数)などの結果を受けて年内の利下げについてどのような発言が出てくるのかに注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪雇用統計・失業率・労働参加率
先日のRBA理事会では一部で追加利上げに関する発言が出てくるのではないかと予想されるなど、根強いインフレ圧力が注目されています。
強い雇用市場が確認されると根強いインフレ圧力に繋がり、次回理事会で追加利上げに関する発言が出てくるのではないかとの予想に繋がるのではないかと思います。
米失業保険申請件数、建築許可件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
失業保険申請件数は毎週発表されることから雇用指標の先行指標として注目されています。
先日発表された雇用統計と先週発表された失業保険申請件数が市場予想を下回り弱い結果となったことで利下げ期待が高まっています。
今週発表の失業保険申請件数が市場予想を下回るのか注目です。
特に新規申請件数よりも継続申請に注目しておきたいと思います。
また、同時に発表される建築許可件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数にも注目しておきたいと思います。
2)要人発言
各国、利下げ時期と利下げ回数に注目が集まっています。
ECBは6月利下げが濃厚、カナダ中銀は利下げの可能性あり、英中銀は6月利下げの可能性が少し高まってきた状況です。
今後、6月に利下げが実施されるのか、利下げの可能性が出てくるのか、各国の要人発言の内容に注目しておきたいと思います。
また、年内の利下げ回数や追加利下げのペースについて発言が出てこないかにも注目しています。
FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっていましたが、弱い雇用統計などで再度利下げ期待が高まってきています。
また、昨日の市場予想を下回るCPI(消費者物価指数)や小売売上高の結果を受けて、さらに利下げ期待が高まっています。
一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想されていましたが、再度9月利下げの可能性も高まってきています。
利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。
3)円安・為替介入
先々週はドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落しました。
マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。
このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。
また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。
現在、ドル円の上値は157円が節目として注目されており、157円を超えた時に介入の動きが出てくるのかに注目です。
そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「
このように海外から介入に否定的な反応が出てきた場合は介入がしにくくなり、再度ドル円が上昇し始める可能性が出てくると思います。
ドル円の動きと水準、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月16日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
18:00 EUR パネッタ・イタリア中銀総裁発言
18:15 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
20:00 GBP グリーンBOE外部理事発言
20:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
21:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
21:30 USD 米失業保険申請件数、建築許可件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
23:00 USD バーFRB副議長、バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
23:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
5月17日(金曜日)
00:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
04:50 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言