2024年2月15日
米指標と要人発言に注目! 「2月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は英国のCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったことでポンドが大きく売られる結果となりました。
一昨日の英雇用統計が市場予想を上回りポンド買いが進んでいましたが、全て戻す結果となりました。
ドル円は150円を超えて151円が近付くと鈴木財務相や神田財務官からけん制発言が出てくると、一時的に円高に進む場面がありましたが下値は限定的で150円台を推移しています。
本日は豪雇用統計や英GDP、米国は失業保険申請件数や小売売上高など指標が多数予定されています。
要人発言も多数予定されているため、大きな値動きのきっかけになるものが出てこないか注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪雇用統計
豪州では先月の雇用統計が弱い結果となっています。
2か月連続で弱い結果となると利下げ期待が高まり、豪ドルの上値を重くするのではないかと思います。
また、労働参加率にも注目しています。
前回もフルタイム雇用が減少していたことも豪ドルの上値を抑える要因となったので、今回も労働参加率に注目しておきたいと思います。
英GDP
英中銀の利下げ支持は景気後退を考慮してだと思うので、今回のGDPが市場予想を下回るようであれば次回の英中銀で利下げ票が増えるのではないかと注目しています。
また、今回は10~12月期の速報値なので、市場予想と結果が乖離しやすいので大きな値動きに繋がりやすいので注目しておきたいと思います。
米小売売上高、失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、NY連銀製造業景況指数
米国の小売りや失業保険申請件数、製造業景況指数などが同時に発表されます。
米国は消費がGDPの大半を占めるので、小売りの状況が悪化していると消費低下と受け止められます。
また、FRBは雇用市場に注目していることから雇用の先行指標として失業保険申請件数に注目しています。
全ての結果が強い方向、もしくは弱い方向に揃った場合は大きな値動きに繋がるのではないかと思います。
2)要人発言
各国中銀の利下げ時期を確認するように要人発言に注目が集まっています。
現在の利下げ期待は欧州が最初に利下げするのではないか、次に英国か米国かで競っている感じ。
スイス中銀も3月利下げの可能性を織り込もうとしている状況です。
要人発言で利下げの可能性に繋がる発言が出てこないか、指標結果や金利と併せて発言内容に注目しておきたいと思います。
また、日銀は金融正常化に向けての発言に注目が集まっています。
海外からの報道ではマイナス金利解除後に追加利上げがあるのではないかと報じられる中、先週の植田日銀総裁や内田日銀副総裁の発言からは追加利上げを否定する内容となっています。
米国のCPI(消費者物価指数)の強い結果を受けてドル円は150円を超えて151円手前まで上昇しています。
鈴木財務相や神田財務官からは口先介入発言が出ていますが、レベル感的にはまだ軽い表現となっています。
けん制発言のレベル感がどこまで思い表現となってくるのか注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月15日(木曜日)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
16:00 GBP 英10~12月期GDP(速報値)
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
17:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
21:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
22:00 GBP グリーンBOE外部理事発言
22:30 USD 米小売売上高、失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、NY連銀製造業景況指数
22:50 GBP マンBOE外部理事発言
2月16日(金曜日)
03:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
03:15 USD ウォラーFRB理事発言
03:40 NZD オアRBNZ総裁発言
09:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言