2021年1月10日
米政権移行はスムーズに進むのか!? 「1月11日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
日本は1都3県で緊急事態宣言が発表され、関西の1府3県でも緊急事態宣言が発表されるのではないかという状況。
緊急事態宣言が発表されたことで、GDP成長率は再度低下するとみられています。
世界的に見てもコロナウイルスの変異型が出てきており、コロナ感染は拡大しています。
ワクチン接種は進んでいるものの、感染低下には至っていない状況です。
コロナ感染拡大によるリスクオフが進まないか気になるところです。
目次
◎今週の注目点
1)米政権
バイデン次期大統領が確定し、トランプ大統領も敗北を認めましたが、米国民の中にはバイデン次期大統領を認めていない人が多く、米国内は分断されている状況。
トランプ支持者が議会に侵入するなど混乱が起きています。
来週に大統領就任式を控えて、米国内で混乱が起きないか注目です。
また、トランプ大横領が残りの任期を最後まで務めるのか?
ペンス副大統領に大統領職を引き継ぎ、トランプ大統領は恩赦を受けるのではないか?
大統領令で軍を動かすのではないか?
など、トランプ大統領の行動にも注意が必要です。
ペロシ下院議長はトランプ大統領が核のボタンを押すのではないかと、弾劾・罷免の手続きに入っているようです。
今週議会で手続きが始まると思われます。
議会の動きにも注目しておきたいと思います。
2)米金利
先週、ジョージア州の議会選挙で民主党が2議席獲得し、過半数を獲得したことでトリプルブルー・ブルーウェーブとなり、大規模な追加経済対策案やインフラ投資の拡大が期待され米金利が上昇しています。
金利の上昇により、ドル安トレンドにブレーキがかかりそうです。
今週もバイデン次期大統領による発言や、給付金や追加経済対策案に関する情報で金利がどこまで上昇するのかに注目です。
また、金利の上昇は株価の重しや、ドル安トレンドの終了懸念など、金利の上昇によるマーケットの転換点にならないか注目です。
その他にも今週末にはパウエルFRB議長の発言が予定されています。
ブルーウェーブを受けて、FRBがどのように動くのかに注目が集まります。
一部報道では、21年末にはテーパリングに動くのではないかとの報道もあり、パウエルFRB議長の発言次第ではテーパリングが意識され、金利の上昇の後押しになるのではないかと注目しています。
3)英国・欧州
英国がEUから離脱して、本格的に経済活動が始まりました。
コロナ感染拡大で一部渡航制限や移動の制限がある上に、貿易に関しては関税手続きが始まっており、英国内での物量供給状況が気になります。
生鮮食品や生活必需品など物価が上昇するのではないか?
製造業は部品供給などが遅れ、製造業が低下するのではないか?
など、英経済の低下に繋がるのではないかと注目しています。
また、欧州にはどのような影響が出てくるのかも併せて注目しておきたいと思います。
◎今週のイベントスケジュール
1月11日(月曜日)
東京市場休場(成人の日)
09:30 AUD 豪小売売上高
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
23:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
1月12日(火曜日)
02:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
08:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
19:00 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
1月13日(水曜日)
04:00 USD ローゼングレン・ボストン連銀総裁発言
17:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
1月14日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告書)
04:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
06:45 NZD NZ建築許可件数
16:00 EUR ドイツGDP
1月15日(金曜日)
01:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:30 USD パウエルFRB議長発言
16:00 GBP 英GDP
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
22:30 USD 米小売売上高
23:15 USD 米鉱工業生産
1月16日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント