米欧豪の議事要旨と週末の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「2月19日週の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 米欧豪の議事要旨と週末の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「2月19日週の注目点とイベントスケジュール」

2024年2月19日

米欧豪の議事要旨と週末の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「2月19日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は注目の米CPI(消費者物価指数)が市場予想を大きく上回ったことで、FRBの利下げ期待は大きく後退しドル買いが進み、ドル円は151円手前まで上昇しました。

FRBの利下げ時期は5月もしくは6月以降の可能性が高くなり、年内3回利下げの可能性も高まっています。

12月のFOMCで示されたドットチャートと同じような内容となってきており、織り込みすぎていたマーケットが調整されている感じがします。

 

また、英国では雇用統計やCPI(消費者物価指数)など発表されましたが、結果は強弱入り混じる内容でポンドは上昇したり下落したりと大きく動くものの、長期的には方向感が難しい展開となりました。

 

今週は週末に注目の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が予定されているものの、そのほかに重要な経済指標が少ない1週間です。

FOMCやECB理事会、RBA理事会の議事要旨があるので、ここから利下げのヒントを探す展開となるのではないかと思います。

 

また、ドル円は151円を手前に口先介入には警戒。

先週の発言はレベル感が高まる様子はなかったので、151円に達した時に口先介入のレベル感が高まるのか注意しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

RBA理事会議事要旨

RBAは総裁が変わり、RBA理事会の開催日程が変更されて初めてのRBA理事会です。

その議事要旨の内容に注目しています。

RBA理事会後には記者会見が開催されているためサプライズは少ないと思いますが、インフレリスクや追加利上げの可能性などが出てくると豪ドル買いで反応するのではないかと注目しています。

 

 

 

FOMC議事要旨

FOMC議事要旨では利下げタイミングと利下げ回数に注目が集まります。

3月利下げの可能性はなくなり、5月利下げなのか6月利下げなのかに注目が集まっています。

5月利下げの可能性が見えてくるような内容であればドル売りが進むのではないかと思います。

また、利下げ回数としては3回や2回の可能性が出てくるようであればドル買いが進むと思っています。

 

 

 

ECB理事会議事要旨

ECBは3月利下げの期待感が残っている状況で、議事要旨からヒントを探る展開が予想されます。

議事要旨から利下げに関するヒントが出てくるようであればユーロ売りが進む可能性があります。

ただ、5月や6月利下げの可能性であれば、織り込まれていると考えてユールは動かないのではないかと思っています。

 

 

 

2)経済指標

 

豪賃金指数

四半期に一度発表される賃金指数は米国の平均時給のように、人件費などの労働コストを計る指標として注目されています。

賃金指数が順調に低下してきている、市場予想を下回る結果となるようであれば豪州のインフレも落ち着き始めると受け止められ、利上げ終了し利下げのタイミングに期待が集まる展開となるのではないかと思います。

 

 

 

カナダCPI(消費者物価指数)

カナダでも欧米などと同様に利下げ時期に注目が集まっています。

カナダの物価が落ち着いているようであれば利下げ期待の高まりに繋がると思います。

カナダ中銀はFRBに先行して利上げを進め、FRBよりも先に利上げを停止したことから、利下げもFRBに先行して実施するのではないかと注目されていることから、カナダの物価指標CPI(消費者物価指数)にはかなり注目されています。

 

 

 

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。

各国とも利下げ時期に注目が集まっているだけに、景況感の悪化に注目が集まっています。

市場予想を下回る結果が出てくるようであれば利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

また、今回は速報値なので市場予想と結果が乖離する可能性が高いので大きな値動きに繋がることがあるので注目しておきたいと思います。

 

 

 

3)要人発言

 

今週は重要指標が少ないことから要人発言をキッカケにしてマーケットが動く可能性が高いのではないかと思っています。

 

要人発言では、各国中銀の利下げ時期に関する発言に注目が集まっています。

現在の利下げ期待は欧州が最初に利下げするのではないか、次に英国か米国かで競っている感じ。

欧州は早ければ3月もしくは4月予想となっています。

英国は5月もしくは6月には利下げの可能性は排除できない、米国は6月もしくは6月以降になるのではないかと予想されています。

スイス中銀も3月利下げの可能性を織り込もうとしている状況です。

要人発言で利下げ時期に変化が出るような発言が出てこないか注目しておきたいと思います。

 

また、日銀は金融正常化に向けての発言に注目が集まっています。

海外からの報道ではマイナス金利解除後に追加利上げがあるのではないかと報じられる中、先週の植田日銀総裁や内田日銀副総裁の発言からは追加利上げを否定する内容となっています。

ドル円は150円を超えて151円手前まで上昇しています。

鈴木財務相や神田財務官からは口先介入発言が出ていますが、レベル感的にはまだ軽い表現となっています。

けん制発言のレベル感がどこまで思い表現となってくるのか注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

2月19日(月曜日)

 

米国(プレジレンツデー)・カナダ(ファミリーデー)休場

 

 

2月20日(火曜日)

 

09:30 AUD RBA理事会議事要旨

22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

 

 

2月21日(水曜日)

 

08:50 JPY 日本貿易収支

09:30 AUD 豪賃金指数

19:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

22:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

22:30 CAD グラヴェルBOC副総裁発言

23:00 GBP ディングラBOE外部理事

 

 

2月22日(木曜日)

 

00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

03:00 USD ボウマンFRB理事発言

03:00 USD 米20年債入札

04:00 USD FOMC議事要旨(1月31日)

06:45 NZD NZ貿易収支

17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)

20:00 TRY トルコ政策金利発表

21:00 MXN メキシコGDP

21:30 EUR ECB理事会議事要旨(1月25日分)

22:30 USD 米失業保険申請件数

22:30 CAD カナダ小売売上高

23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

 

 

2月23日(金曜日)

 

00:00 USD 米中古住宅販売戸数

00:00 USD ジェファーソンFRB副議長発言

01:00 USD 原油在庫量

03:00 USD 米30年債入札

04:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

06:45 NZD NZ小売売上高

07:00 USD クックFRB理事、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

09:35 USD ウォラーFRB理事発言

16:00 EUR ドイツGDP(改定値)

18:00 EUR ドイツIFO景況指数

18:20 USD シュナーベルECB専務理事発言

 

 

2月24日(土曜日)

 

01:00 CAD カナダ財政収支

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND