2022年10月14日
米金利上昇は続くのか、ミシガン大学消費者信頼感指数に注目! 「10月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日の米CPI(消費者物価指数)は予想を上回りました。
結果を受けて米金利は上昇しドル買いが進み、ドル円は147.
英国では減税計画の方向転換する作業を進めているとの一部報道でポンドが急騰しています。
本日も円買い介入に注意しながらの取引になるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)ミシガン大学消費者信頼感指数
今回のミシガン大学消費者信頼感指数は速報値なので、予想と結果が乖離する可能性があるので注目。
FRBによるハイペースな利上げの影響がどこまで出ているのか、消費者の景況感がどこまで悪化しているのか注目です。
また、特に注目しているのが期待インフレ率です。
期待インフレ率が高止まりしているようであれば、今後のインフレも高止まりする可能性が出てくるので注目しておきたいと思います。
2)リスク要因
円買い介入
ドル円は前回の介入レベルを超えて147円を突破、147.67円まで上昇しています。
政府からは介入に関する発言が出てきており、ドル売り・円買い介入が実施される可能性があります。
介入があった場合は3~5円程度は動く可能性があるので、ドル円の動きには注意しておきたいと思います。
英金利・ポンド
英国はトラス政権による減税策の発表でポンド安・英国債安・株安のトリプル安になりました。
その後減税策の撤回を発表し、英中銀はQT(量的引き締め)を延期し、期間20年以上の普通国債を1回のオペに
トリプル安は落ち着き、ポンドは買い戻され、長期金利は低下しました。
英中銀は臨時措置の拡大を発表しましたが、その後のベイリーBOE総裁の発言で買い入れ額は拡大するが期日の延期はしないと示唆されたことでポンドは急落、英中銀の臨時措置に関するヘッドラインでポンドは乱高下を繰り返しています。
本日も英中銀の臨時措置に関するヘッドラインとポンドの値動きに要注意です。
ウクライナ情勢
クリミア半島とロシアを結ぶ欧州最長の大橋爆破の報復として、ロシアはウクライナ複数の都市を攻撃、首都キーウをはじめ各地でロシア軍による大規模なミサイル攻撃があり、多数の死者・重傷者が出ているほか、インフラ施設が被害を受けています。
ロシアの大規模ミサイル攻撃を受けて、昨日G7首脳会談が開催されロシアによる攻撃を非難し、ウクライナへの支援継続を約束する方針を改めて示唆しました。
これに対してロシアが報復行動、攻撃を激化させる可能性があるので注意しておきたいと思います。
中国共産党大会
週末16日より中国共産党大会が開催されます。
中国では憲法よりも共産党規約が上にくるので、共産党大会でどのような規約の修正が出てくるのか注目です。
習近平国家主席が異例の3期目を務めることが濃厚となっていることから、これから5年10年の中国の方針にも注目です。
マーケットにどこまで影響が出るか、週明け窓開けに繋がるかはわかりませんが、今後の世界経済には影響すると思うので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10月14日(金曜日)
IMF国際通貨金融委員会(IMFC、ワシントンDC)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(改定値)
17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
21:30 USD 米小売売上高
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
23:30 USD クックFRB理事発言
10月15日(金曜日)
01:15 USD ウォラーFRB理事発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
22:00 GBP ベイリーBOE総裁発言