米CPI(消費者物価指数)とパウエルFRB議長議会証言に注目! 「7月8日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月8日

米CPI(消費者物価指数)とパウエルFRB議長議会証言に注目! 「7月8日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日行われたフランス下院議会選挙は本日早朝(日本時間)に開票作業が進み、予想外の左派政党が第1党となる見通しとなりました。

第1回投票で躍進した極右政党は結果的に第3党まで後退する見通しです。

今後フランス議会が、左派連合がどのような政策にするのか不安感から早朝のマーケットはユーロが下窓を開けてスタートしています。

 

今週は米CPI(消費者物価指数)の発表がありますが、そのほか重要指標が少ないことから、英国やフランスなど選挙後の政治的リスクやパウエルFRB議長の議会証言などに注目しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)経済指標

 

米CPI(消費者物価指数)

9月FOMCでの利下げ織り込みが済んでいない状況で、このまま9月利下げ織り込みが進むのか、それとも後退するのか、CPI(消費者物価指数)の結果に注目です。

前回5月CPI(消費者物価指数)は市場予想を少し下回りましたが、高止まりしていることから利下げ期待に大きな影響が出てきませんでした。

今回6月CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回るのか、利下げ期待が進むのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。

 

 

 

米PPI(生産者物価指数)

PPI(生産者物価指数)は、企業などか製品や商品を製造するための仕入れ価格を指数化したようなものです。

仕入れ価格が上昇すると仕入れコストの増加分を製品・商品価格に転嫁します。

このことからPPI(生産者物価指数)の上昇はいづれCPI(消費者物価指数)の上昇に繋がる可能性があることから、CPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

FRBが物価に注目しているため、CPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されているPPI(生産者物価指数)にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率

米国の経済が少しづつ悪化してきているような経済指標が出てきています。

米国の今後の景況感がどうなっているのか、ミシガン大学消費者信頼感指数の結果に注目です。

今回は速報値なので、市場予想と結果が大きく乖離する可能性があり、市場予想を大きく下回る結果となると景気悪化が懸念され利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

パウエルFRB議長の議会証言

9日に上院議会の銀行委員会、10日に下院議会のサービス委員会でパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。

FRBは9月利下げスタートなのか、11月・12月の利下げスタートなのか、マーケットが注目しています。

議会証言の中から利下げ時期のヒントが出てこないか注目です。

議会証言の際には約1時間前くらいに原稿が公表されることが多く、原稿が公表されたタイミングでマーケットが反応する可能性が高いので、約1時間前くらいからマーケットの値動きには注意しておきたいと思います。

議会証言の前半は原稿を読み上げますが、そのあとの質疑応答にも注目しておきたいと思います。

 

また、ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、フランス下院議会選挙では予想外の左派政党が第1党となり政治不安が懸念されています。

政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。

8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。

順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。

 

カナダは先週の雇用統計を受けて再度利下げ期待が高まっています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

フランス政治

フランス下院議会選挙では第1回投票で躍進した極右政党は決選投票でまさかの第3党に後退、第1回投票で第2党であった左派政党が第1党となりました。

左派が過半数を獲得するのか、左派が第1党となったことで財政拡大などフランスの財政・政治リスクが高まるのではないかと注目しています。

フランスが財政悪化やEU離脱などの方針を打ち出し場合に、ユーロがどこまで影響するのか注目です。

 

 

 

円安・円買い介入

先週のドル円は162円手前まで上昇しました。

ただ、弱い経済指標などからドル円の上値が重くなり、160円台まで下落してきていますが、それでも円安トレンドは継続している状況です。

再度上昇し162円を超えて165円など、さらに円安が進んだ場合に実弾による円買い介入が実施されるのか注目です。

 

 

 

4)金融政策

 

RBNZ理事会

注目度:やや高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ややNZドルが強い

ポイント:利下げに関するヒント

 

前回の経済見通しでは年内で物価目標の1~3%に物価が収まるのではないかと予想されています。

このことからRBNZの利下げは来年初旬ではないかとの予想が多くなっています。

欧州や英国、カナダ米国が相次いで利下げを進める結果となった時に、利下げ期待が注目されなければNZドルは買われやすい状況となるのではないかと考えています。

声明文から利下げのヒントが出てこないか注目です。

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

7月8日(月曜日)

 

14:00 JPY 日銀地域経済報告(さくらレポート)

20:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言

 

 

7月9日(火曜日)

 

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議

 

01:15 GBP ハスケルBOE外部理事発言

04:00 USD 米消費者信用残高

09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

22:15 USD バーFRB副議長発言

23:00 USD パウエルFRB議長発言(米上院銀行委員会で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言)

23:00 USD イエレン財務長官発言

 

 

7月10日(水曜日)

 

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議

 

02:00 USD 米3年債入札

02:30 USD ボウマンFRB理事発言

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表

17:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

22:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

23:00 USD パウエルFRB議長発言(米下院金融サービス委員会で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言)

23:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

7月11日(木曜日)

 

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議

 

00:30 GBP マンBOE外部理事発言

02:00 USD 米10年債入札

03:30 USD ボウマンFRB理事、グールズビー・シカゴ連銀総裁発言

08:30 USD クックFRB理事発言

15:00 GBP 英GDP

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)、失業保険申請件数

 

 

7月12日(金曜日)

 

00:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

02:00 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言

02:00 USD 米30年債入札

03:00 USD 米月次連邦財政収支

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

 

 

7月13日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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