米CPI(消費者物価指数)と春闘の集中回答日に注目! 「3月11日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年3月11日

米CPI(消費者物価指数)と春闘の集中回答日に注目! 「3月11日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は日銀の金融正常化期待が高まり、円買いが進みドル円は一時146.04円まで下落しました。

 

注目されていたECB理事会では市場予想通り据え置きが発表されましたが、記者会見やその後の発言などから6月理事会での利下げが濃厚になってきています。

 

今週は米国のCPI(消費者物価指数)や春闘の集中回答日に注目したいと思います。

特に春闘の結果次第では日銀の金融正常化期待が進み、さらにドル円が下落する可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

また、今週から北米はサマータイムに投入しているので、米国やカナダの指標発表時間などが1時間前倒しになっているの、時間にも注意しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)経済指標

 

英雇用統計

英国のインフレ要因の一つに人件費があります。

人件費が低下しインフレ低下に繋がるのか、雇用状況に注目です。

特に失業率と平均賃金の結果に注目です。

雇用市場が市場予想よりも緩んでいた場合は利下げ期待が高まり、ポンド売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

FRBはインフレ抑制のため利上げを続けてきました。

物価は低下してきていますが、ここ数か月は高止まりしている状況です。

今回のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、前月比を上回る結果となってしまった場合は利下げ期待の後退に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

英GDP

英中銀の利下げ支持は景気後退を考慮してだと思うので、今回のGDPが市場予想を下回るようであれば次回の英中銀で利下げ票が増えるのではないかと注目しています。

 

 

米PPI(生産者物価指数)、米小売売上高、米失業保険申請件数

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り、前回値を下回っているようであれば米国の物価は落ち着き、利下げの期待が高まるのではないかと思い注目しています。

また、米国は消費がGDPの大半を占めるので、小売りの状況が悪化していると消費低下と受け止められます。

その他にも、FRBは雇用市場に注目していることから雇用の先行指標として失業保険申請件数に注目しています。

全ての結果が強い方向、もしくは弱い方向に揃った場合は大きな値動きに繋がるのではないかと思います。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数

今回のミシガン大学消費者信頼感指数は速報値なので予想と結果が乖離しやすいので注目。

また、期待インフレ率が低下傾向になるのか、インフレ見通しと比べて落ち着いてきているのか注目。

消費者信頼感指数と期待インフレ率が市場予想を下回るようであれば利下げ期待が高まるのではないか思います。

 

 

 

 

2)要人発言

 

欧米英など日本以外は利下げ時期に注目が集まっています。

スイスが一番利下げが近いと予想され、続いてカナダ、その次に欧州、英国と米国が年後半に利下げと予想されています。

いつから利下げがスタートするのか、年に何回利下げがあるのか、利下げに関する発言に注目です。

また、欧州や米国はQT(量的引き締め)終了に関する発言にも注目です。

発言を受けて金利が低下するようであれば通貨売りが進むのではないかと思います。

ECBは先週の理事会で6月理事会での利下げの可能性が高まり、理事会後の要人発言でも6月利下げを支持する発言が続いています。

ただ、一部では4月理事会での利下げの可能性を指摘されており、4月利下げに関する発言が出てこないかに注目です。

 

対して日本は金融正常化に関する発言に注目です。

先週は今年の春闘の賃上げ要求が昨年の平均4.49%に対して平均5.85%と連合が明らかにしたことで、日銀の金融正常化が進むのではないかとの観測から円買いが進み、「賃金物価の好循環の強まり確認できれば、大規模緩和策の修正を検討」植田日銀総裁が発言したことでさらに円買いが加速しました。

今週は13日が春闘、集中回答日で春闘の回答次第で日銀の金融正常化期待が高まるのではないかと思います。

春闘の結果と、結果と受けて金融正常化に関する発言が出てこないか注目です。

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

3月11日(月曜日)

 

北米(米国・カナダ)サマータイム突入

バイデン米政権、2025会計年度の予算教書を発表

 

 

3月12日(火曜日)

 

02:00 GBP マンBOE外部理事発言

02:00 USD 米3年債入札

16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

20:00 GBP マンBOE外部理事発言

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

 

 

3月13日(水曜日)

 

春闘、集中回答日

 

02:00 USD 米10年債入札

03:00 USD 米月次財政収支

16:00 GBP 英GDP

18:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト

23:00 EUR ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

3月14日(木曜日)

 

02:00 USD 米30年債入札

18:30 EUR エルダーソンECB専務理事発言

20:00 EUR シュナーベルECB専務理事兼主席エコノミスト発言

21:30 USD 米小売売上高、PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

 

 

3月15日(金曜日)

 

03:00 EUR デギントスECB副総裁発言

18:35 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

21:30 USD NY連銀製造業景況指数

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

23:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

 

 

3月16日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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