米CPI(消費者物価指数)とFOMCに注目! 「6月12日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年6月12日

米CPI(消費者物価指数)とFOMCに注目! 「6月12日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は一昨日に続き、欧州の政治リスクによるユーロ売りが続きました。

「マクロン大統領が辞任の可能性を議論した」と仏メディアが伝え、政府関係者がこの報道を否定したものの反発力は鈍く、ユーロドルは23時前に一時1.0720ドルと5月2日以来の安値を更新しました。

 

マーケット全体としては米国のCPI(消費者物価指数)とFOMCを控えて様子見ムードの強い1日となりました。

 

本日は注目の米国CPI(消費者物価指数)とFOMCの発表があります。

特にFOMCで発表されるドット・チャートに注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

FOMC

注目度:かなり高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ややドル買い

ポイント:ドット・チャート(金利見通し)

 

今回の6月FOMCでは据え置きが予想され、サプライズは無いと思います。

注目されるのは四半期に一度発表される経済・金利見通しです。

最近の米経済指標は予想を下回ることも多く、弱い結果が多くなってきており景気後退が懸念され始めています。

経済見通しでGDPやインフレ見通しが下方修正されるのか注目です。

また、金利見通しであるドット・チャートが下方修正されるのか上方修正されるのか注目です。

現在の予想では年2回の利下げ、24年末までに0.5%の利下げ予想がメインシナリオとなっており、ドット・チャートでの予想と一致するのか注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

英GDP

6月会合は据え置きが予想されていますが、8月の利下げに向けて経済状況の確認です。

GDPが市場予想を下回り、前回値を下回るようであれば利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

FOMCを控えて注目のCPI(消費者物価指数)が発表されます。

今回のFOMCは据え置きが予想されているため、今回のCPI(消費者物価指数)の結果で金融政策に変化はないと思いますが、9月FOMCの利下げの可能性には影響するのではないかと思います。

市場予想を下回るようであれば9月FOMCでの利下げ期待が高まり、米金利が低下しドル売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

豪州は先週発表されたCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果となり、追加利上げの可能性も出てきています。

強い雇用統計の結果が出てくると追加利上げの可能性が高まります。

 

 

 

3)要人発言

 

先週カナダ・ECBともに利下げを発表しましたが、カナダ中銀はハト派、ECBはタカ派な内容で金融政策が発表されました。

今週はFOMCと日銀が予定されています。

金融政策発表後の要人から次回会合のヒントに繋がる発言が出てこないか注目です。

カナダは連続利下げの可能性があるのか?

ECBは9月利下げが濃厚となっており、それよりも前の利下げがあるのか?

FOMCはドット・チャートの結果次第ですが、9月利下げスタートなのか?

それとも年1回で12月利下げスタートなのか?

それぞれ要人発言からヒントが出てこないか注目です。

 

 

 

4)リスク要因

 

円安・介入警戒

ドル円は156∼7円台で推移しています。

今週はFOMCや日銀が予定されており、結果次第で再度円安が進み160円を目指す展開もあるのではないかと注目しています。

円安が進み、160円に達した場合に再度円買い介入が実施されるのかに注目です。

4月末の介入時は各国の理解が得られていましたが、現在の状況では各国の理解、特に米国イエレン財務長官の理解は得られないのではないかと思います。

その状況で介入が実施できるのかにも注目です。

 

 

 

英欧政治不安

英国は7月4日に総選挙が予定されており、政権交代が濃厚となっています。

市場予想通りの結果になればポンド相場には大きな影響はないと思いますが、政権交代後の政策で大規模減税案など大きな政策変更を示唆するような発言が出てきた場合はポンド相場の乱高下に繋がるのではないかと注目しています。

また、先週末に実施された欧州議会選挙ではフランスやドイツなどが与党大敗となっており、フランスのマクロン大統領は議会解散し7月7日に総選挙を実施すると発表しました。

マクロン大統領が大統領となった時の大統領選で決戦投票までもつれ込んだルペン氏率いる極右政党「国民同盟(国民戦線)」が今回の欧州議会選挙で大勝しており、7月7日の選挙でも大勝するのではないかと予想されています。

ドイツもフランスも政治的不安が高まり、今後の政権運営が難しくなり混乱するのではないかと政治リスクに注目が集まっています。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

6月12日(水曜日)

 

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

15:00 GBP 英GDP

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

16:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言

17:40 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

18:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

22:00 EUR デギントスECB副総裁発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

6月13日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC・政策金利・声明文・ドットチャート発表

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

04:15 CAD マックレムBOC総裁発言

04:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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