米CPI(消費者物価指数)に注目なのか、SVBによるリスクオフに注目か!? 「3月13日週の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 米CPI(消費者物価指数)に注目なのか、SVBによるリスクオフに注目か!? 「3月13日週の注目点とイベントスケジュール」

2023年3月13日

米CPI(消費者物価指数)に注目なのか、SVBによるリスクオフに注目か!? 「3月13日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は注目の雇用統計で平均賃金が市場予想を下回ったことで0.5%利上げの可能性が後退し、ドル売りが進みました。

一時は3月FOMCで0.5%利上げの可能性が高くなりドル買いが進んでいましたが、巻き戻しのドル売りが加速しています。

 

また、週末に注目されたのが米国の銀行でSVBの破綻です。

SVBの破綻は連鎖破綻に繋がるのではないかとリスクオフが進み、ドル売りが進んでいます。

 

また、月曜午前には3月FOMCは利上げ停止、据え置きになるのではないかとの噂も出てきており、ドル売りが加速しています。

 

今週は米国CPI(消費者物価指数)が予定されており、結果次第では再度0.5%利上げの可能性が出てくるのではないかと注目されていましたが、SVBの破綻の影響とどちらに注目が集まるのか確認しながらのマーケットになるのではないかと思っています。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:今後の利上げペースについて

 

ECB理事会では0.50%の利上げがほぼ確実視されているほか、一部のECBメンバーからは「今後も0.50%の大幅利上げを継続すべき」との意見も出ています。

声明文やラガルドECB総裁の記者会見からタカ派的な内容が出てくるのか、それともハト派的な内容が出てくるのか注目です。

今後も0.5%利上げを継続するというタカ派な内容が出てくるとユーロ買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

2)経済指標

 

英雇用統計

英国はEUから離脱したことで、欧州からの出稼ぎ来る人材が無くなり、人手不足が問題となっています。

人手不足による人件費高騰がインフレの要因となっていて、人件費を確認するために平均賃金に注目しています。

平均賃金が前月比で上昇、市場予想を上回っていた場合は、英中銀の利上げの追い風になるのではないかと思っています。

その上で、雇用者数や失業率が予想よりも強い結果になっているかを確認していきたいと思います。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)

FRBはインフレを抑制するためにハイペースで利上げを進めてきました。

前回のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、先週の雇用統計前には3月FOMCで0.5%利上げの可能性が高まっていました。

ただ、先週の雇用統計で平均賃金が市場予想を下回り、再度0.25%利上げの可能性が高くなっています。

今回のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回るような結果になれば、再度0.5%利上げの可能性が高くなるのではないかと注目しています。

 

 

 

米PPI(生産者物価指数)

PPI(生産者物価指数)は企業などの仕入れの価格の事です。

PPI(生産者物価指数)が高いままだと、仕入れ価格が高いままとなり、結果的に販売価格に転嫁し物価高に繋がります。

PPI(生産者物価指数)の結果が市場予想を上回るのか、前月よりも高い結果が出てくるのか注目しています。

 

 

 

NZ四半期GDP

先行して利上げを進めてきたカナダ中銀が利上げ停止を発表し、次は米国やNZ中銀などが利上げ停止を発表するのではないかと注目されています。

NZ中銀もハイペースで利上げを続けており、利上げによる経済停滞が懸念されています。

四半期GDPが予想よりも下回る結果が出てきた場合、利上げ停止の可能性が出てくるのではないかと注目しています。

 

 

 

豪雇用統計

RBAは利上げの停止も考え、経済データを注視しています。

RBAが注視している経済データの中に労働市場があります。

雇用統計の結果が弱い結果となると利上げ停止の可能性が高まります。

注目は労働参加率で、労働参加率が低下しているままで失業率が改善しても意味がないので、労働参加率が上昇し、その上で失業率が改善しているのか、雇用者数が増加しているのか注目です。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大学消費者信頼感指数と同時に発表される期待インフレ率に注目です。

物価抑制のためにFRBは利上げを続けているので、期待インフレ率が高いままだと利上げ継続観測が高まると思っています。

また、消費者信頼感指数が強い結果となると底堅い経済となり、利上げの追い風となるのではないかと注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

米国の銀行で「SVBの破綻」が注目されています。

SVBが破綻することで預金者が中小の銀行から預金を引き上げ、連鎖破綻に繋がるのではないかと噂され、リスクオフになっています。

一部ではSVBの破綻の影響で3月FOMCの利上げは無くなり、据え置きになるのではないか。

公定歩合の見直しなどFRBの金融政策にも影響が出てくるのではないかと注目されています。

FRBは緊急会合を開くとの報道も出ており、FRBの動向、米政府の動向、銀行の連鎖破綻や海外の銀行にまで影響が出てくるのか、リスクオフがどこまで進むのか注目です。

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

3月13日(月曜日)

 

 

3月14日(火曜日)

 

03:05 GBP ディングラBOE外部理事発言

08:30 AUD Westpac消費者信頼感指数

16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

 

 

3月15日(水曜日)

 

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・小売売上高

23:30 USD 原油在庫量

 

 

3月16日(木曜日)

 

06:45 NZD NZ四半期GDP

08:50 JPY 日本貿易収支

09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数・建築許可件数

22:15 EUR ECB理事会

22:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

 

 

3月17日(金曜日)

 

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率(速報値)

 

 

3月18日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND