米CPI(消費者物価指数)発表に注目! 「12月10日の注目点とイベントスケジュール」

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2021年12月10日

米CPI(消費者物価指数)発表に注目! 「12月10日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は重要指標も要人発言もなく、今日のCPI(消費者物価指数)や来週の政策発表を控えて小動きな展開となりました。

 

新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」による影響も後退し、リスクオフムードも後退しています。

 

本日は注目のCPI(消費者物価指数)が発表されますが、そこ以外は昨日同様に動きづらい展開が予想されます。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

米CPI(消費者物価指数)

米国では物価高が問題となっており、FRBも現在は雇用よりも物価高に注目しています。

本日発表のCPI(消費者物価指数)はPCEデフレーターと合わせて重要視されている経済指標です。

先月のCPI(消費者物価指数)は1990年11月以来の高水準となっていて、本日発表の予想は先月以上の数字となっています。

予想を上回った場合、利上げ時期の前倒し期待に影響するのではないかと思います。

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数

先月のミシガン大学消費者信頼感指数は予想を下回り大きな値動きに繋がりました。

先月よりも低い数字が予想されている状況で、予想よりも弱い数字だった場合は今月も大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。

また、今回は速報値なので予想と結果が乖離しやすいので注目です。

 

 

英GDP

英国では感染者数が増えています。

昨日は行動規制が発表されています。

本日発表のGDPには行動規制は含まれませんが、予想より悪かった場合は行動規制懸念と合わせて悲観的な反応になるかもしれません。

 

 

 

 

2)リスク要因

 

本日も米指標以外に重要指標が少ない状況です。
来週の政策発表も控えており、リスク要因以外では動きにくいかもしれません。

どんなリスク要因があるのか注意しておきたいと思います。

 

ロシア・ベラルーシ

ロシアのウクライナ進攻について米国や欧州は批判しています。

バイデン大統領は昨日、プーチン大統領と会談しましたが予想通り解決・合意には至りませんでした。

バイデン大統領はプーチン大統領との会談後にドイツやイタリアや英国など西側の首相と連絡を取るなど、制裁の可能性に向けて動いています。

欧州はロシアからの天然ガス供給用のパイプライン、ノルドストリーム2の認可作業を一時停止しています。

欧州では天然ガス不足問題があることから、ロシアに対する制裁を優先するのか、それとも天然ガス・経済を優勢するのか注目です。

また、ベラルーシとも欧州は対立しており、ロシアからのパイプライン遮断を人質にされています。

ロシアやベラルーシと欧州の対立にも注意しておきたいと思います。

 

 

ポーランド

ポーランドとEUは司法に関する見解で対立しており、ポーランド内でEUに対する不満が溜まってきています。

その事から、ポーランドもEUから離脱するべきだとの声が強くなってきています。

ポーランドの離脱なんてことが実現するようなことになってくると欧州のリスクにつながるのではないかと注目しています。

 

 

EUと英国の対立

北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の国境や貿易に関する協定の改定について英国とEUが対立しています。

また、英国とフランスの間では漁業権について対立しています。

北アイルランド議定書の改定や英仏漁業権問題を含め、英国の離脱協定には協議中の問題が多数あり、一つの期限としてクリスマスが挙げられています。

クリスマスまでに協議がまとまらない場合は、離脱協定の破棄となり合意なき離脱の可能性も出てきます。

そうなると、大きなリスクオフ要因となることから、英欧の協議の進行具合には注意しておきたいと思います。

 

 

トルコリラ

トルコは為替介入を行っていますが、トルコリラの水準は最安値付近に推移しています。

ただ、トルコの外貨準備高(為替介入の原資)は少なく、為替介入には限界が来るのではないかと考えています。

限界を迎えたときにリラ安が進み、暴落するのか?

それとも政策金利の利上げに踏み切るのか注目です。

エルドアン大統領は、この状況でも低金利発言をしています。

来週の政策金利発表に向けて、さらに発言を続けるようであれば、トルコリラの暴落もあるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

12月10日(金曜日)

 

16:00 GBP 英月次GDP

16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

18:05 EUR ラガルドECB総裁、バイトマン・ドイツ連銀総裁、ビルロワ・フランス中銀総裁発言

22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

23:40 EUR エルダーソンECB専務理事発言

 

 

12月11日(土曜日)

 

G7外相会合

 

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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