2023年11月29日
米GDPやベージュブックに注目! 「11月29日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は日経新聞が「マイナス金利解除、日銀が地ならし」と報じたことが一部で意識されたのか、円買いがやや優勢となりました。
NY時間にはウォラーFRB理事が「インフレ率
ドル円は147円付近まで低下し、東京市場仲値前には146円台まで下落しています。
本日は米GDP(改定値)やベージュブック、要人発言の内容次第ではさらにドル円の下落もあるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:声明文とインフレ見通し
RBNZは5.50%で金利据え置きが予想されています。
注目は声明文の内容とインフレ見通しです。
まずはインフレ見通しが下方修正されているのかに注目、市場予想では「これまで得られたデータからみると今後の四半
また、声明文から今後の金融政策の方針などにも注目したいと思います。
インフレ見通しがRBNZのインフレ目標レンジである1~3%に収まるようであれば、次は景気見通しではないかと思います。
景気後退が懸念されるようであれば利下げの可能性が出てくるのではないかと思います。
利下げについて議論されたのかも併せて注目しておきたいと思います。
2)経済指標
米GDP
FRBは利上げは終了し、来年の前半には利下げを実施するのではないかと市場は予想しています。
景気後退が確認されれば利下げ期待は高まります。
今回のGDPは改定値です。
結果が下方修正されていると景気後退が懸念され、利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
ベージュブック
地区連銀経済報告で各地区の景気・雇用・物価を確認したいと思います。
雇用市場が緩和し物価が抑制されているのか注目しています。
また、景気後退が進んでいないか、景気後退が進み始めている場合はどの程度進んでいるのか注目です。
物価が抑制されていれば利上げは終了、景気後退が確認されれば利下げ確率が高まるのではないかと注目しています。
3)要人発言
来週は豪州とカナダ、その翌週は米国・英国・欧州・スイスと金融政策発表ラッシュが控えています。
年内最後となる金融政策発表ラッシュを控えて要人発言が注目されます。
来週以降はブラックアウト期間に突入する中銀が多くなり、要人発言が少なくなります。
そのため、金融政策変更などが出てこないのかを見極めようと今週の要人発言は重要になると思っています。
4)リスク要因
円安・介入
米国感謝祭連休を前に一時的に円買いが進みましたが、先物市場で2017年11月以来の高水準に積み上げられた円ショートポジションの調整ではないかと予想されています。
もし調整であった場合は調整が進んだことで上値が軽くなり、再度円安が加速する可能性があります。
再度円安が進み152円を超えた場合は介入が警戒される展開となるのではないかと思います。
また、注目は為替介入実績でステルス介入の有無に注目しています。
ステルス介入が確認された場合は151円から152円が介入ラインと認識され、ドル円の上値が重くなるのではないかと注目しています。
円安が進むのか、介入に関する発言が出てくるのか、介入実績は、円安・介入に注意しておきたいと思います。
月末・月初
今週は連休明けで月末・月初です。
12月後半は欧米が冬休みに入るため、実質年内はあと2週間といったところです。
その年内取引のラストスパートに入るところだと思っています。
ポジション調整などの動きに注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月29日(水曜日)
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
10:30 JPY 安達日銀審議員発言
11:00 NZD オアRBNZ総裁発言
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 USD 米GDP(改定値)
11月30日(木曜日)
OPECプラス閣僚級会合
00:05 GBP ベイリーBOE総裁発言
00:30 USD 原油在庫量
03:45 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
04:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
09:30 AUD 豪建築許可件数