2022年12月9日
米PPI(生産者物価指数)にミシガン大学消費者信頼感指数に注目! 「12月9日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は大きなイベントもなく、ヘッドラインもなかったことで大きな動きは出てきませんでした。
本日のPPI(生産者物価指数)や来週のCPI(消費者物価指数)など、FOMC前の重要指標を確認しようと様子見ムードとなりました。
本日はFRBが重要視している物価に関する指標、PPI(生産者物価指数)やミシガン大学消費者信頼感指数と同時発表される期待インフレ率に注目が集まっていると思われます。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米PPI(生産者物価指数)
物価高が注目されている中で、企業の仕入れ価格に関するPPI(生産者物価指数)が予想よりも高い数字が出てくるのか注目が集まっています。
PPI(生産者物価指数)が予想以上の結果となった場合、企業は仕入れ価格が上昇し商品価格に転嫁していると予想され、CPI(消費者物価指数)の上振れ観測に繋がります。
CPI(消費者物価指数)の上振れはFRBの利上げ観測に影響するため、PPI(生産者物価指数)の結果と米金利の動きに注目したいとお思います。
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
ミシガン大学消費者信頼感指数では景況感と期待インフレ率に注目です。
ISM製造業景況指数は好不況の分岐点を下回り、景気後退が懸念されています。
ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回る結果となれば、景気後退懸念が加速していると受け止められます。
また、物価高を抑制させるためにFRBは動いており、期待インフレ率が低下していればFRBの利上げペース後退に繋がるのではないかと思われます。
期待インフレ率にも注目です。
2)リスク要因
ウクライナ情勢
プーチン大統領は核の脅威が増していると発言しており、本当に核を使用するかはわかりませんが、さらなる攻撃に出てくることが考えられます。
また、欧米の原油価格の上限設定などにも反対しており、エネルギー輸出の停止などの報復行動もあるのではないかと注意しています。
年末が近づき、イベントを控えて取引量が低下しているのでリスク要因で大きく動く可能性があるので、ロシアの動きには注意しておきたいと思います。
米債務上限問題
年末に近づき、米国ではつなぎ予算や債務上限問題が意識される時期になってきました。
中間選挙で下院は共和党、上院は民主党、大統領は民主党とねじれている状況で、予算問題はギリギリまで駆け引きが続くのではないかと思われます。
債務上限問題が表面化したときに、米ドルや米金利がどのような反応をするのか注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月9日(金曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
22:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
12月10日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント