2023年7月13日
米PPI(生産者物価指数)に注目! 「7月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、注目されていた米CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、特にサービス業などを中心としたコア指数が市場予想を下回わりインフレ鈍化が見えてきたことで、FRBによる金融引き締め後退観測から米金利は低下し、ドル売りが進みました。
依然としてYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正期待も根強く、円買いが進みドル円は138円割れの場面が出てきています。
本日は米CPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されているPPI(生産者物価指数)が発表されるので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米PPI(生産者物価指数)
PPI(生産者物価指数)は仕入れ価格であり、CPI(消費者物価指数)の先行指標になります。
昨日のCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、インフレ鈍化が確認されたことで、次のCPI(消費者物価指数)の先行指標としてPPI(生産者物価指数)の結果に注目が集まっています。
PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回る結果となれば、追加利上げ期待は後退し、金利は低下、ドル売りが進む可能性があるので注目です。
2)要人発言
主要中銀は追加利上げをするのか、利上げ停止にするのか、年内もしくは来年のどこかで利下げするのか、政策判断の違いが出てくるタイミングです。
特に米英欧で違いが出てくることで大きな値動きに繋がる可能性があります。
金融政策に影響力を持った要人の発言には注意しておきたいと思います。
特にCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、年内の利上げ期待が後退するのではないかと思われているFRB要人は注目です。
また、日銀に関してはYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正に注目が集まっています。
先週、内田真一日銀副総裁が
「長短金利操作(YCC)の見直しは金融仲介や市場機能に配慮しつつ、バランスをとって判断していきたい」
と発言したことで、YCC(イールドカーブ・コントロール)の見直しが出るのではないか!?
との思惑から円買いが進んでいるとの見方が強くなっています。
本来は植田日銀総裁に代わるタイミングで金融政策の方針転換があるのではないかと思われていたことから、7月の日銀でYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が出るのではないかとの思惑に繋がっているようです。
金融政策に関する要人発言に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
7月13日(木曜日)
日本・EU首脳会議
米・北欧首脳会談
15:00 GBP 英GDP
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
20:30 EUR ECB理事会議事要旨(6月15日分)
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数
7月14日(金曜日)
00:10 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
02:00 USD 米30年債入札
03:00 USD 米6月月次財政収支