2019年9月5日
英下院議会で離脱阻止案可決、上院議会採決はどうなる!? ~9月5日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
香港で逃亡犯条例改正案を撤回や、英国議会で合意なき離脱阻止の離脱延期案が可決するなど、一気にリスクオフ要因が後退しました。
リスクオフ後退でクロス円は上昇しています。 また、合意なき離脱懸念で下落していたポンドは大きく上昇しています。
あとは、トランプ大統領がおとなしくしていてくれればいいのですが……
目次
◎本日の注目点
1)英国議会とEUの反応
今朝、合意なき離脱を阻止する案が下院議会で可決されました。 合意なき離脱回避に動いたことでポンドは買われています。 本日、上院議会で採決されます。 ないとは思いますが、上院議会で否決なんてことになれば、ポンドは大幅に下落すると思われます。
また、合意なき離脱の可能性が後退しただけで、離脱案に合意したわけではありません。 離脱案に合意できない場合は、EUに離脱案の再交渉や離脱期限の延期を求めなくてはいけません。
これについてEUがどのような対応をとるかによってもポンドが動くと思われます。 再交渉も延期も認めないとされると、再度合意なき離脱の可能性が出てくるのではないかと思われます。
2)米中貿易戦争
通商協議は見通しが立たないまま、中国と米国のにらみ合いが続いています。 そんな中、中国では香港デモが一つの節目を迎えました。
香港行政長官は、逃亡犯条例改正案の撤回を発表しました。 中国リスクの一つが後退しました。
中国は、10月1日の国慶節(建国70年)までに、片づけたいという思いが強いのではないかと思います。 そのため、米国とも何とか合意したいと思っているのではないかと思います。
英国・香港とリスク要因が後退してい流れで、米中関係もリスク要因後退となるか!? それとも、再度リスクオフ要因が出てくるのか注目です。
3)米指標
本日、ADP雇用統計にISM非製造業景況指数が発表されます。 先日のISM製造業景況指数がかなり悪い結果が出たことでドル円急落しました。
米中貿易戦争の影響ではないかと思います。 本日発表の指標にも影響が出ていないか注目です。
4)その他リスク要因
・日韓関係
・印パ、カシミール問題
・人民元安、韓国ウォン安
・イラク、中東問題
・アルゼンチン債務不履行(デフォルト)懸念
◎本日のイベントスケジュール
9月5日(木曜日)
英国上院議会で合意なき離脱を阻止する案採決
10:30 AUD 貿易収支
16:00 EUR デギントスECB副総裁発言
16:30 SEK 政策金利発表
21:15 USD ADP雇用統計
22:45 USD 米総合・サービス業PMI
23:00 USD ISM非製造業景況指数
23:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
9月6日(金曜日)
00:00 USD 原油在庫量
00:45 CAD シェンブリBOC副総裁発言
01:00 CHF ジョーダンSNB(スイス国立銀行)総裁発言