2023年8月3日
英中銀の金融政策とISM非製造業景況指数に注目! 「8月3日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はADP雇用統計が市場予想を大きく上回る結果となったことで米金利は上昇し、ドル買いが進みドル円は143.40円付近まで上昇しました。
また、昨日早朝に米格付け会社フィッチ・レーティン
本日もリスク回避の動きが継続するのかに注目、また英中銀の金融政策やISM非製造業景況指数にも注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
英中銀
注目度:かなり高い
織り込み度:0.25%利上げ8割、0.5%利上げ2割
バイアス:ポンド買いがやや強い
ポイント:利上げ幅とインフレ見通し
今回の英中銀はインフレーションレポートが同時発表される「Super Thursday」です。
英国のインフレは主要国の中で最も高く、英中銀のターミナルレート(利上げの最終水準)は主要国の中で最も高くなるのではないかとの見方もあります。
このことから大半の市場予想が0.25%利上げの中で、0.5%利上げ予想が出始めています。
0.5%利上げが発表された場合、もしくはMPC投票配分で0.5%利上げ票が入った場合はポンド買いが進む可能性があります。
また、インフレーションレポートで高いインフレ見通しが発表された場合は追加利上げ期待が高まり、ポンド買いが進む可能性があります。
利上げ幅とインフレーションレポートの内容に注目しておきたいと思います。
2)経済指標
ISM非製造業景況指数
ISM非製造業景況指数は非製造業(サービス業)の企業に対して、今後の景気について質問し結果を指数化したもので、景気の先行指標として注目されています。
消費大国の米国はGDPのうち消費が占める割合が大きく、非製造業(サービス業)の景況感は重要視されています。
金融不安が広がっただけに、消費意欲が低下しISM非製造業景況指数の結果が50を割り込むような結果になるとイッキに景気後退が懸念される展開になるのではないかと注目しています。
3)円安・介入警戒
日銀金融政策決定会合で金利誘導目標の柔軟化が発表され、10年国債金利が1.0%まで容認されるのかと思っていましたが、月曜・火曜と2日連続で国債買い入れが通告されています。
このことで日銀は大規模緩和を継続するとの認識となっており円売りが進んでいます。
ドル円は143円台ミドルまで上昇しており円買い介入が気にされる水準まで来ています。
このまま円安が進んでいくのか、145円が近付いてきた時に口先介入が出てこないか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
8月3日(木曜日)
10:45 CNY 財伸サービス業PMI
15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR パネッタECB専務理事発言
20:00 GBP 英中銀・政策金利・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート発表
20:30 GBP ベイリーBOE総裁記者会見
21:30 USD 四半期米非農業部門労働生産性・労働コスト(速報値)、失業保険申請件数
22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
23:00 USD ISM非製造業景況指数
8月4日(土曜日)
10:30 AUD RBA四半期金融政策報告