英中銀やRBAの政策発表に、雇用統計など重要指標に注目! 「8月1日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年7月31日

英中銀やRBAの政策発表に、雇用統計など重要指標に注目! 「8月1日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は注目のFOMCで予想通り0.75%の利上げが発表されました。

声明文や記者会見で次回FOMCの利上げ幅で0.5%の利上げの可能性が出てくるなど、ハト派に方針転換したように見えたことからドル売りが進みました。

 

また、次期日銀総裁候補の雨宮日銀副総裁が出口戦略について言及したことや、今まで進んだ円安のポジション調整などから円高が進みました。

 

今週から8月に入り、欧米は夏休みに入り、取引量は低下し、方向感のない展開になりそうな気がします。

ただ、英中銀やRBAの政策発表や、米国の雇用統計など重要指標が予定されているので、イベント発表時の動きには注意しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

RBA理事会

注目度:やや高い

織り込み度:0.5%利上げを8割織り込み済み(0.75%利上げ予想も若干あり)

バイアス:特になし

ポイント:RBAの政策スタンス

 

市場予想では0.5%利上げが多いようですが、一部では先日発表された四半期CPI(消費者物価指数)が21年ぶりの高水準だったことから0.75%利上げを予想するところも出ている。

今回のRBA理事会で0.75%利上げとなれば豪ドル買いが進む可能性、予想通り0.5%利上げだった場合はやや豪ドル売りに傾く可能性が高いと思っています。

 

また、声明文の内容に注目。

RBAが積極的に引き締めを進めていくようなタカ派な内容となれば、0.5%利上げでも豪ドルは底堅く推移するのではないかと思います。

0.75%利上げだった場合でも、声明文がハト派だった場合は豪ドルの上値は重くなるのではないかと思っています。

 

利上げ幅と声明文からRBAの政策スタンスを見極めて、今後の豪ドルの方向性を確認したいと思います。

 

 

 

英中銀(Super Thursday)

注目度:かなり高い

織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み

バイアス:ポンドは底堅い動き

ポイント:物価や景気見通しと英中銀の政策スタンス

 

今回の英中銀金融政策発表は、インフレーションレポートが同時に発表される重要な回「Super Thursday」となっています。

注目はインフレーションレポートで英国の物価と景気の見通しがどのように修正されるのか!?

声明文や記者会見から英中銀が今後どのような政策スタンスを考えているのか!?

しっかりと見極めたいと思います。

 

英中銀は主要中銀の中でも利上げペースは遅い方で物価上昇を抑制できていないのではないかと注目されています。

インフレーションレポートで物価見通しが上方修正されるようであれば、英中銀も今後大幅利上げに動く要因となるかもしれません。

逆に物価見通しが据え置きや下方修正されるようであれば、引き締めペースを維持しポンド売りが出てくるのではないかと注目しています。

 

また、英国では人手不足が問題となっており、物価高と併せて景気後退が懸念されています。

インフレーションレポートで経済見通しが下方修正されているようであればポンド売りが進む可能性があるので要注意です。

声明文や記者会見で景気後退懸念などから、引き締めをゆっくりさせる可能性などが出てくる可能性もあります。

 

引き締め加速ならポンド買い、景気後退懸念や引き締めスピードの維持や後退であればポンド売り、今後のポンドの方向感を確認したいと思います。

 

 

 

 

2)経済指標

 

ISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数

米国は物価高などから景気後退が懸念され、先週発表されたGDP(速報値)はマイナス成長になり、2期連続のマイナス成長でリセッションが確定となりました。

今後も景気が後退し続けるのか、景況感が注目されています。

先日発表された製造業・サービス業・総合PMI(速報値)は好不況の分岐点となる50を下回っています。

ISM製造業景況指数やISM非製造業景況指数も好不況の分岐点となる50を割り込むようだと、本格的にドル売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

NZ雇用統計

物価上昇による影響や、NZ中銀の早い利上げの影響で景気後退が懸念されているニュージーランドで、雇用状況が堅調なのか注目です。

予想以上に失業率が悪化してた場合は景気後退懸念に繋がり、今後の利上げペース鈍化に繋がる可能性があるので注目です。

 

 

 

NFP雇用統計

米国はリセッション入りとなり、景気後退が懸念されています。

今までは人手不足などもあり失業率は低下していました。

今後、失業率が悪化するなど、景気後退が雇用にまで影響が出てくるようであれば、FRBの引き締めにも影響が出てくるのではないか、株価下落に繋がるのではないかと注目しています。

逆に失業率が低下したままで平均時給が上昇しているようだと、人件費高騰から物価上昇に繋がる可能性が懸念されてFRBの引き締め加速に繋がるのではないかと注目しています。

先週のFOMCでも今後の利上げはデータ次第ということだったので、雇用統計の結果次第で利上げペースが加速しドル買いが再開する可能性に注目です。

 

 

 

カナダ雇用統計

カナダ中銀は予想外の大幅利上げを発表しています。

カナダの景気が順調であれば、今後もカナダ中銀は利上げを進めるのではないかと思っています。

カナダの雇用状況に注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

円高リスク

先週はリバランスと日銀の出口戦略発言で円高が進みました。

ここ数か月間で進んだ円売りポジションを、欧米が夏休みに入る前にポジションを解消したために円買いが起きたとの見方が出ていました。

8月に入りお盆くらいまではポジション調整の動きが出てくる可能性があるので要注意です。

また、先週は次期日銀総裁候補である雨宮日銀副総裁が日銀の緩和政策について出口戦略について考える必要があると発言したことも円買い加速の要因となっています。

また、今まで円売りにポジションが傾き過ぎていたことで、ストップロスを巻き込んだことも円高が進んだ要因かもしれません。

今週も先週の動きを継続して円高に行く可能性もあるので要注意です。

今週から8月に突入したことでリバランスの円買いが終わり、再度円安が再開される可能性もあるのでしっかりと見極めたいと思います。

基本的には貿易赤字による円安要因は変わっていないので、円安が再開する可能性にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

夏休み

欧米はしっかりと夏休みをとります。

指標や政策発表時は動く可能性はありますが、全体的に取引量が低下すると思います。

取引量の低下により急変するリスク、ストップやリミットが効かずに超えちゃう可能性があるので要注意です。

方向性が出たときは、一方行に方向感が出て、クラッシュする可能性にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

7月31日(日曜日)

 

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

 

 

8月1日(月曜日)

 

10:45 CNY 財新製造業PMI

16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)

17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)

22:45 USD 米製造業PMI(改定値)

23:00 USD ISM製造業景況指数

 

 

8月2日(火曜日)

 

13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表

23:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言

 

 

8月3日(水曜日)

 

02:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

07:45 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

07:45 NZD NZ雇用統計・失業率

10:45 CNY 財新サービス業PMI

16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

22:45 EUR 米総合・サービス業PMI(改定値)

23:00 USD ISM非製造業景況指数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

8月4日(木曜日)

 

17:30 GBP 英建設業PMI

20:00 GBP 英中銀政策金利・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート発表

20:30 GBP ベイリーBOE総裁記者会見

21:30 USD 米失業保険申請件数

 

 

8月5日(金曜日)

 

01:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

10:30 AUD RBA四半期金融政策報告

20:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

23:00 CAD カナダIveyPMI

 

 

8月6日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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