英中銀・ECB理事会に注目! 「2月2日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年2月2日

英中銀・ECB理事会に注目! 「2月2日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日注目されていたFOMCは市場予想0.25%の利上げ、声明文もほぼ変更なしでした。

利上げの終了時期について協議があったのかなど、少し声明文が変更されるのではないかと期待している部分があったため、声明文が変更されなかったことでドル買いで反応しました。

その後のパウエルFRB議長の記者会見では「継続的な利上げは適切」と市場が予想しているタカ派な発言が出てくる一方で、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」などとややハト派発言が出てきたことで、声明文発表後に買われたドルは全戻しし、その後は大きくドル売りが進みました。

 

本日は英中銀やECB理事会が予定されています。

英中銀は予想が割れているため、結果が発表されると大きく動く可能性が高いのではないかと注目しています。

ECBは結果よりも記者会見に注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

英中銀

注目度:かなり高い

織り込み度:0.25%利上げ3~4割、0.5%利上げ6~7割で織り込んでいる

バイアス:特になし

ポイント:中銀の政策スタンス、インフレーションレポート

 

今回の英中銀は四半期に一度のインフレーションレポートが同時発表される「Super Thursday」重要な回です。

利上げに関しても、まだ織り込まれていないので0.25%利上げでも0.5%利上げでも、ポンドは大きく動くのではないかと思われます。

注目は12月はハト派だった英中銀の政策スタンスとインフレーションレポートです。

英中銀は12月の会合で物価抑制よりも景気を優先させるとして、引き締めに消極的な政策スタンスを示していました。

その後の物価指標などを確認すると予想以上の物価高が示され、高止まりしている状況です。

12月の会合では利上げではなく据え置きに投じたMPCメンバーが2人いました。

この政策スタンスが2月の会合でどのように変更するのか、据え置き票を投じるMPCメンバーがどのくらいいるのか、政策スタンスに注目です。

また、今回は四半期に一度のインフレーションレポートが発表されます。

今後のインフレ見通しや景気見通しがどのように修正されるのか、インフレーションレポートの内容にも注目です。

 

 

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:0.5%利上を織り込み済み

バイアス:ややユーロ買い優勢

ポイント:次回以降の利上げペース

 

12月のECB理事会で0.5%利上げを継続すると示唆していることから、今回の理事会では0.5%利上げを実施することが予想されています。

ただ、3月の理事会では0.25%利上げ派と0.5%利上げ派と意見が分かれています。

声明文や記者会見から次回以降の利上げペースについてどのような内容が出てくるのか注目です。

利上げペース鈍化に繋がるような内容であれば、ユーロの上値が重くなるのではないかと思います。

 

 

 

2)ドル売り

 

早朝のFOMCで市場予想通りの声明文に、市場予想よりもタカ派でなかったパウエルFRB議長の記者会見を受けてドル売りが進みました。

記者会見で雇用状況に関する発言が多かったことから、明日の雇用統計に注目が集まるのではないかと思っています。

また、本日の失業保険申請件数や労働コストにもマーケットが反応するのではないかと注目しています。

結果次第でドル売りが加速しないか、指標発表時に注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

2月2日(木曜日)

 

21:00 GBP 英中銀金融政策発表・MPC投票配分・インフレーションレポート

21:30 GBP ベイリーBOE総裁記者会見

22:15 EUR ECB理事会・金融政策発表

22:30 USD 失業保険申請件数・米単位労働コスト

22:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

 

 

 

2月3日(金曜日)

 

02:30 CHF ジョーダンSNB総裁発言

10:45 CNY 財新サービス業PMI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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